今までの人生において何が間違っていたというのか。
ただ敷かれたレールを走るだけでは神様のお気に召さないのか。
だからだ。
神様が平凡な人生フルコースにスパイスを振りかけたのは。
そのスパイスはとても辛くて、辛くて、辛さのあまりに涙がこぼれ落ちるほどのもの。
体中から焦燥、悲哀、憤怒という気持ちも血や汗という液体も流れ溢れ出てくるんだ。
辺りから響き渡る悲鳴。
目の前には無様な死体。
それを見て子どもがおもちゃを買い与えられてはしゃぐように楽しげな声。
全部が全部、信じられなかった。
現実で起きたことという事実を呑み込めなかった。
手の込んだドッキリにしては重すぎていた。
けれど、神様はこれだけでは満足しなかったようだ。
隠されていた、知る必要がなかったナニカが暴かれて、心が壊されていく。
でも、そんなことは誰かから見れば大したことではない。
そうでしょ?
