* * * 志緒ちゃんが先生に呼ばれて行ってしまった。 だから私は、玉入れの俵を一人で運ぶことに。 重くて、進まない。 「うぅ…重っ…」 そう思ってたら—— 横から、ひょいっと俵を奪われた。 「これと交換」 千景くんだった。 そう言って、私にフラッグを渡してくる。 久しぶりに、千景くんをしっかり見た。 焦茶の柔らかい髪が、風で揺れている。 その横顔が、なんだか懐かしくて。胸が、きゅっと鳴った。