うう…千景くんの顔が見れないよ~…消しゴム返してほしいのに…。
「ち、千景くん…消しゴム返して…」
今にも消え入りそうな声でそう言って手を出すと、あっさり返してくれた。
けど…千景くんの綺麗な指が私の首に再び触れる。
今度はしっかりと。
「…ひゃっ…!?」
びっくりして立ち上がってしまった。
「どうした、月城」
先生がそう言って、一気に注目が集まる。
私…授業中なのに…!
「ごめんなさい、虫がいて…」
精一杯の嘘をついて深呼吸をして座る。
隣の彼をキッと睨むと、口元を隠して笑いをこらえていた。
もう…!こっちはそれどころじゃなかったんだから!



