「御藤咲寧です。

 これからよろしくお願いします。」


ニコッ


これで、このクラスの男はイチコロ。


高2になってまでそんなお子ちゃまじゃ、私の魅力にどんどん惹かれていく。


さぁ、何人に告白されるかな。


楽しみになってきた。


なのに、なんだか1人、目を引くやつがいる。


こんな最上級に可愛い私をよそに、窓側を見て黄昏ている感じがする地味な人。


なんで?こんな可愛い子が前に立っているのに見向きもしない。


【変な人】があの人の第一印象だった。