【一般公開開始】子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!

──そして部活や補習が終わる夕方6時の放課後。


部活が終わった学校の帰り道、私は校門の近くで夜光先輩に呼び止められた。


「あの、昼仲さん。……ちょっといい?」


背後から降ってきた聞き慣れたやんちゃな低音ボイスに、私は足を止めて振り返る。


部活のジャージ姿のまま足早に近づいてきた夜光先輩は、


いつもの明るい笑顔を完全に引いて、


どこか真剣な顔で自分のスマホを片手に握りしめていた。


「先輩……? どうしたんですか?」


「これ、さっきうちの部員から回ってきたんだけどさ。


……昼仲さん、これに見覚えあるか?」


先輩の大きな手元で、スマホの画面が小さく光っている。


そこに映し出されていたのは、昨日の駅のホームで、


私と先輩が親しげに並んで歩いている生々しい盗撮写真だった。


嫌な汗が背中を伝う。


昨日聞いた、あの小さなシャッター音の正体はこれだったんだ。


ウワサが学校中に飛び交っているという現実が、


冷たい事実となって目の前に突きつけられる。


写真が、出回ってる……?


「悪い。写真撮った奴うちの後輩みたいでさ」