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結局、D組やE組の教室で聞いて回っても、
誰が最初にウワサを流したのかまでは分からなかった。
みんな一様に「1年の間で話題になってた」と言うだけ。
だけど、要ちゃんと一緒に情報をハメ合わせている時、ふと決定的な共通点に気がついた。
ウワサを口にしていた1年生は、みんな、ある1つの部活の男子たちだったのだ。
──バレー部。
樋口くんが残した『部活とかのテリトリー』という言葉が、
カチッと音を立てて脳内で繋がる。
そうして放課後。
確信を持ってバレー部室の前までたどり着いたその瞬間、
ドアから部活用の体操着に着替え終えた日照くんが、
いつも通りの明るく満面な笑みで飛び出してきた。
「あ、昼仲先輩!こんなところでどうしたんすか?誰か待ってます?俺呼んで来ましょうか?」
今朝と何も変わらない、可愛い後輩。
だけど、彼のすぐ後ろの部室の中には、あの情報通の樋口くんや、
お世話係の夜光先輩が確実にいる。

