【一般公開開始】子犬系男子の距離感がバグりすぎてて困ってます!

樋口くんは、冗談抜きで真面目な顔をして私を見つめ返す。


隣に立つ要ちゃんも、その言葉に深く同意するように静かに腕を組んだ。


「え?」


私の間抜けな返事を構わずに、樋口君は口を開く。


「昼仲って、小桜やウチの瑠花と違って、妙な存在感があるというか。


大げさだけど神々しいみたいな感じだからさ、近寄り難いんだよ。


だから、狙えてもワンチャンくらいって言われてんの。


むしろ付き合えたやつはラッキーレベルでさ。一等賞レベル」


「そうなんだ…」


「実際俺もちょっとビビってる」


「えぇ!?」


「話しかけるのも話しかけられんのも緊張するというか。近づきにくいから、タイミングさえも難しい。


コミュ力レベル高めの俺が言うんだから相当だかんな?本当に何なの、昼仲。怖いわ」


大げさに肩をすくめて見せる樋口くん。


けれど、その切れ上がった瞳の奥には、本当に言葉通りの気後れがほんの少しだけ滲んでいた。