「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「実はそろそろ身を固めろと言われているんだが。
 私は女性が苦手だ。

 いきなりともに暮らすとか無理だという話を池田にしたら、
『ちょうどよい女がいる。
 その女とちょっと付き合って、女性というものに慣れておけ』
と言われたんだ」

 なるほど、それで名前しか知らない、会ったこともない私がこの人にあてがわれたのか、と納得がいった。

 晃太郎はきちんと正座し、こちらをまっすぐに見て訊いてくる。

「ところで、どうやってお前をおもちゃにしたら良いのだ?」

「……私にわかると思います?」

 どうにも艶っぽい話の進まない二人だった。