「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「そうか。
 私がお前をおもちゃにするのなら、私がその給金を払わねばならないだろうな。

 また、お前をそのまま貰い受けるのなら、お前の借金分、私が池田に払わなければならないだろう」
と晃太郎は言い出す。

「……あの、なんかいろいろ大変そうなので。

 私に相手をさせるより、そういう盛場みたいなところに行って、お相手を見つけられた方がいいと思いますよ」

 珠子は、つい、そう助言してしまう。

 ――この人、お役人かなにかなのだろうか?

 なんだか頭が固そうだ。

 いや、それにしては、私をおもちゃにするとか、平然と言っているのだが……。

「あまり品のない女でも困る。
 だが、池田家の囲われ者なら、それなりだろう」

 晃太郎は何故、池田とそんな話になったのかを語り出した。