「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「珠子さんとは電話で話したことしかなかったが。
 お前に似合いそうだと思ったから――」

「あ、ありがとう。
 でも、お前と珠子も似合っているぞっ」

 友人思いの晃太郎がそんなことを言い出した。

「ありがとう、岩崎っ」

「……譲り合うな。
 うちの妹が行きそびれるじゃないか」
とお盆を手にしたまま、高平が言う。