「岩崎様は珠子さまがお気に召してるんでしょう?
友人同士で取り合うのはよくないですよ」
「……お前が連れていけと言ったんだろう? 珠子さんを」
ですから、今回は、ですよ、と黒崎は言う。
「私は珠子様をいざというときの隠し球として、ご用意してましたのに。
ぼっちゃまが岩崎様に貸してしまわれるから」
「だって、古書店に住んでる女性なんて、岩崎の好みそうだろ?
でもまあ、友人は大切なものだ。
特に学生時代の友人は――。
珠子さんにはあまり近づかないようにするよ」
本気にならないうちに、僕は退散しよう、と池田は言う。
「そうですか」
「ああでも、珠子さんが面白い本があると言っていたから、今度、ちょっと古書店には寄ってみようかな」
「……はあ、そうですか」
と黒崎は微妙な顔をする。
友人同士で取り合うのはよくないですよ」
「……お前が連れていけと言ったんだろう? 珠子さんを」
ですから、今回は、ですよ、と黒崎は言う。
「私は珠子様をいざというときの隠し球として、ご用意してましたのに。
ぼっちゃまが岩崎様に貸してしまわれるから」
「だって、古書店に住んでる女性なんて、岩崎の好みそうだろ?
でもまあ、友人は大切なものだ。
特に学生時代の友人は――。
珠子さんにはあまり近づかないようにするよ」
本気にならないうちに、僕は退散しよう、と池田は言う。
「そうですか」
「ああでも、珠子さんが面白い本があると言っていたから、今度、ちょっと古書店には寄ってみようかな」
「……はあ、そうですか」
と黒崎は微妙な顔をする。



