「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「新聞は記事の内容が古くなるだけだけど。
 牛乳は腐るから。

 しばらく牛乳、止めようか?
 支払ってるの、珠子さんじゃなかったよね?」

 晃太郎さん? と訊かれる。

 いや、と言いながら、晃太郎は閉まったままの古書店の引き戸を見つめた。