「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「大丈夫だ。
 珠子の心はお前にある!

 あとはただ一緒にいられるための条件を整えるだけだ。
 この兄が言うのだから間違いない!」

 いろいろと間違いそうな兄ではあるが。

 その気持ちがありがたい、と晃太郎は思っていた。

 停車場から表に出ると、池田は運転手つきで車を回してくれていた。

「……早く言わなければな」

 池田に恩返ししないといけないことばかりが溜まっていっている、と晃太郎は申し訳なく思っていた。