「いや、このまま駆け落ちして帰ってこないかと」
「駆け落ちしてどうする。
仕事をやめたら、珠子を養っていけないだろうが」
「……なんでお前はそう冷静なんだよ」
と言い合う二人を珠子は笑って見ていた。
「おっと、急げよ。
遅れるぞ」
と高平が晃太郎を急かす。
晃太郎はこのまま仕事に行くのだ。
「珠子、大丈夫か?
家まで送ってやりたいんだが」
と言う晃太郎に、高平が勝手に答える。
「大丈夫だ。
珠子は昔から、俺よりしっかりしている。
……昔、博覧会で、自動鉄道で引きつる俺に笑顔で話しかけてくるくらいしっかりしてるから」
そうでしたっけね?
はは……と珠子は苦笑いした。
「駆け落ちしてどうする。
仕事をやめたら、珠子を養っていけないだろうが」
「……なんでお前はそう冷静なんだよ」
と言い合う二人を珠子は笑って見ていた。
「おっと、急げよ。
遅れるぞ」
と高平が晃太郎を急かす。
晃太郎はこのまま仕事に行くのだ。
「珠子、大丈夫か?
家まで送ってやりたいんだが」
と言う晃太郎に、高平が勝手に答える。
「大丈夫だ。
珠子は昔から、俺よりしっかりしている。
……昔、博覧会で、自動鉄道で引きつる俺に笑顔で話しかけてくるくらいしっかりしてるから」
そうでしたっけね?
はは……と珠子は苦笑いした。



