「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

 



 晃太郎は思っていた。

 やはり、旅はいい。

 珠子との仲が急速に近づいた気がする。

 まあ、池田を見たとき、急速に遠かった気もしたのだが……。

 いやいや、なんでいるんだ、池田とか思ってはいけないな。

 自分に珠子を紹介してくれたのは池田だし。

 ……というか、珠子を珠子ではなく、俺の見合い相手かなにかと思っているようなんだが。

 この誤解、解くべきかっ、と晃太郎は苦悩する。