「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「お父様は、羽振りがいい悪いを繰り返す人なのですが。
 あの頃は良かったんですよね、ちょうど」
と寂しい話をしてしまう。

 その頃、また古書店の電話が鳴っていたのだが。

 もちろん、珠子は知らなかった――。