「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」

「いえ、お気遣いなく」
と晃太郎も内心の焦りを隠して、微笑んでいた。

 まあ、普段は隠遁生活をされているということなので、ここを乗り越えれば大丈夫かっ、と二人は覚悟を決める。

 そんなハラハラする状況ではあったが、この中山と名乗る老人は実に話しやすく、孫とすでに行ってきたという大阪の博覧会の見どころなども教えてくれた。