登場人物

 ■ 主人公

 篠原 遼(しのはら りょう)/21歳

 都内の大学に通う文学部3年。新聞部所属。

 好奇心旺盛で、真相を追う執念を持つが、時に無鉄砲。

 旧研究棟に残された「血文字」を最初に発見する。

 過去の事件と自分自身が意外な繋がりを持つことを知らない。




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 ■ 主要人物

 橘 由衣(たちばな ゆい)/20歳

 遼の同級生で新聞部のカメラ担当。

 明るく行動的だが、事件に巻き込まれて次第に精神的に追い詰められていく。

 遼を信じて行動する唯一の存在。


 佐久間 慎一(さくま しんいち)/45歳

 大学の心理学教授。旧研究棟の火災事故の研究主任の後輩。

 物腰は穏やかだが、過去の事件に強い関心を持つ。

 遼の調査を手助けするが、裏で何かを隠している様子。


 村上 和馬(むらかみ かずま)/22歳

 大学院生。火災事故で亡くなった学生の弟。

 兄の死の真相を追うため大学に残った。

 遼に協力するが、次第に疑わしい言動を見せる。




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 ■ 謎を孕む人物

 「血文字の告白者」

 壁や床に血で文字を刻む存在。

 死者なのか、生者なのか、犯人なのか、被害者なのか不明。

 告白文は断片的で、誰に向けたものかも分からない。


 黒川 洋介(くろかわ ようすけ)/享年23歳

 10年前の旧研究棟火災で死亡したとされる大学院生。

 事故の真相を知っていたと言われる人物。

 現れる血文字に彼の名前が繰り返し出てくる。




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 ■ 脇役(疑惑の影を漂わせる)

 柴田 真理(しばた まり)/30歳

 大学の職員。火災当時は学生で生き残った一人。

 学生たちに親身だが、火災事件の話題になると急に口を閉ざす。


 刑事・神崎(かんざき)/50歳前後

 大学周辺で起きる変死事件を追う警察官。

 遼の調査を危険視し、関わるなと警告する。