僕の愛しい泥棒娘

孤児が孤児院を出る時に少しでも選択肢が
増える事や孤児院がお金を儲けることが、
できるようになれば成人になって孤児院を
出る時に、内職で得たお金や利益になった
お金も含めて孤児たちに独立資金として
渡してやれるようになる。

そうなれば嬉しいと院長はラベンダー畑に、
期待を寄せている。

独立資金で、家を借りる時の頭金にできれば
子供達も路頭に迷わなくても済む。

また、工房では最高で２年住居棟に住む事が
できるようにした。

そして、工房は孤児院出身者だけでなく貧困
層の子供達も受け入れて仕事を教える見習い
からも働けるようになっている。

男の子には荷馬車での納品や仕事を取ってく
るような仕事もあるので、この工房が孤児や
貧困層の子供達や親達の希望となればと思う
ユミアだった。

また、貴族相手のお店のオープンも考えてい
るユミアはバスボムやアロマキャンドル等も
特許を取って商品登録をした事で使用料が入
ってくるようになりそれも工房の運営につぎ
込んでいった。

特にそろばんは大人気となった。木工部では
毎日３０個作っても注文に追い付かず嬉しい
悲鳴が上がっている。

工房が主導してユミアの認可の元、そろばん
の使い方を教える講座をあちこちで開いて、
そろばんを広めていった。

ついに王宮の財務部門でそろばんが取り入れ
られることになり２００というとんでもない
量の注文が入った。

そろばんも今では珠の部分に象牙を使った貴
族仕様の物から、少し珠が小さい女性用や、
１０列、２０列という大きさも２種類できた
自分が使う数字によって使い分けができるよ
うになった。