僕の愛しい泥棒娘

元はお金がかかっていないので孤児院には
かなりいい値段で製作費を払っている。

院長も収入ができてありがたいと言ってく
れるしユミアもとても助かる。

将来的には孤児院に作業工房を作れればい
いと思っているのだ。

そこで他の店の商品の製作も受け入れて
いけば、孤児たちの働き先に困らないし
手先の器用な子には刺繍などの賃金のいい
仕事もまわしてやれる男の子には経理や、
できた物の配達、仕分け等一つの会社の
様にすれば雇用は色々増えていくはずだ。

だからユミアは孤児の皆に読み書きと計算の
初歩を教えている。

そこで見込みのある子には帳簿を付けられて
帳簿が読めるように教えていくつもりなのだ

読み書きの方はサリーヌが教えられるので任
せている。

なので今孤児院にいる１０歳以上の子供達は
皆読み書きができて初歩の計算ならできるよ
うになっているのだ。

ユミアは孤児院を独自で採算が取れるような
形にしていきたいのだ。それはいつも院長と
話していて院長も期待してくれている。
待遇が良くなったのだと喜んでくれている。

ジャガイモ畑も順調で１０年前にユミアが
始めたころの３倍は広くなっている。

今では他の野菜も栽培されていて、芋はサツ
マイモも栽培している。子供達は野菜をたく
さん食べられるようになったのだと、院長は
喜んでいる。また野菜を自家栽培することで
肉を買うお金に回せるのだと嬉しそうに話し
てくれる。