悪女の私がヒロインみたいに溺愛されてます!

「なんかついに宝槻さんがお金で鷲見くんのことまで買って、下僕にしてるとか…」

「とんだ悪女だな…」


周りからの視線やでたらめな噂話に、はあとため息をつく。


「私と関わると、あんたも噂のネタにされるよ。噂されるの嫌いなんでしょ?」

「別に構わない。噂されることは嫌いだが、それほど俺たちに関心があるってことだろ?そんな暇なやつらの相手している暇はこちらにはないし、くだらない噂に騙されるほど俺は馬鹿ではない」


はっきりとそう言い切る凛太郎に、周りのクラスメイトたちは気まずそうに口をつぐんだ。

こいつ、ただのバカだと思っていたけど、意外と色々と考えていて思わずみんなを黙らせてしまうようなリーダー気質も持っているんだ…。


「それに、おまえとなら噂されたっていい」

「…は?どういう…」

「なんだおまえ?」


どういう意味、と聞く前に、私と凛太郎の間に入るようにして雷が前に立ってきた。