悪女の私がヒロインみたいに溺愛されてます!

驚いて思わずぎょっとしながら、どこか怒った様子の雷を見つめる。


「そんなこと言うな。言っただろ?運命は変えられるって。おまえがまだ悪役をやろうとするなら、俺が何度でも引っ張って光の方へ連れ出す。そのために俺はおまえと友達になったんだ。それに宝槻は、やっぱり悪役よりもふさわしい役が他にあるよ」


にっと笑う雷に、意味がわからなくて戸惑う。

どうして、そこまでして私にそんな言葉をかけてくれるんだろう。

雷が誰かのために一生懸命になるのは、美雨のためだけだったのに…。

また少し、物語の方向が変わった…?


「んじゃ、俺は部活に行かなきゃだから。また明日な!」

「あ、ちょ、ま…」


片手を上げてさっさと行ってしまった雷を引き止めようとすると、ポケットに入れていたスマホが着信を知らせてきた。

確認すると、黒岩からの電話だった。





校門を出ると、黒岩が黒い車の横で立って私を待っていた。