「……紗南のことは、おれが守るから。アンタたちは必要ない」
だけど悠月に腕を引かれて、三人から引き離された。
「わお、ゆづちゃんってばカッコいい~。紗南ちゃんの一番の騎士って感じだよね」
有栖さんや潤さんは面白そうに笑っているけど、星穏さんだけは、
「おれだって、紗南ちゃんのこと守りたいんや! そりゃ悠月くんみたいな力は持ってへんけど……」
って、ちょっぴりしょんぼりしているみたい。
「……まぁ、万が一、おれがそばにいられない時があったら、守らせてやってもいいけど」
「ほんまに!?」
だけど、そんな悠月の言葉を聞いた星穏さんは、パッと顔を上げて嬉しそうに笑っている。
(でも別に、わたしは強いし、守ってもらわなくても全然大丈夫なんだけどな……)
そう思いながらも、気にかけてもらえることはすごく嬉しいから「ありがとうございます!」って、お礼を伝えておいた。
こうして、表向きはmeteor(メテオ)のマネージャーとして、裏では護衛として、meteor(メテオ)の皆と関わっていくことになったんだ。



