「大丈夫や! 紗南ちゃんのことは、おれらが絶対に守るからな!」
「そうそう。だから紗南ちゃんは、な~んにも心配しなくて大丈夫だよ」
そして、反対側に有栖さんが座った。
星穏さんと有栖さん、両サイドからつめよられて、わたしは緊張で体を固まらせてしまう。
――お、推したちの顔面が、今日もすこぶる良いです! まぶしすぎる……!
おどおどしていたら、悠月と元宮さんに引っ張られて、二人は離れていった。
「とりあえず、ちょうど明日学内ライブをやる予定なんだ。それを見においでよ。そしたらあらためて、マネージャーの件を考えてみてくれるかな?」
「……分かりました!」
元宮さんの提案に元気よくうなずけば、星穏さんたちは、
「紗南ちゃんも見にきてくれるんなら、張り切って頑張らんとやな!」
って言いながら、またレッスンルームに向かっていっちゃった。
「マネージャー、やればいいのに」
一緒に星穏さんたちのダンスしている姿を見ていたら、悠月がぽつりとつぶやく。



