「それじゃあ、話はまとまったね。鳴宮くん、あらため悠月くんは新メンバーに。小戸森さんはマネージャーになるってことで…「って、ちょっと待ってください!」


――あれ、おかしいよね? わたしの了承なく、わたしがマネージャーになることがすでに決定しているみたいなんだけど?


「わたし、マネージャーをやるなんて一言も言ってませんよ?」

「えー、でもゆづちゃんが新メンバーになるってことは、イコール、紗南ちゃんもマネージャーをしてくれるってことで決定なんじゃないの?」


有栖さんが、当然でしょ? みたいな顔をして、コテンと首をかしげている。
その姿はとっても可愛いんだけど、全然、当然ではないと思います……!


「そ、そもそも、マネージャーって立場は必要なんですか? マネージャーっていわれても、何をすればいいのかさっぱり分からないんですけど……」


部活のマネージャーだったら、汗をふくためのタオルを手渡したり、スポーツドリンクを作ったり、ボール拾いをしたり、スコアをつけたり……なんて、やることは色々と思いつく。
だけど、アイドルのマネージャーなんて、当然やったこともないし。