「俺は元宮潤。よろしくね」
「潤はグループのまとめ役やな! 楽器なら基本何でも弾けるし、グループ曲の作曲も担当しとる! め~っちゃ頼りになるんやで」
「お褒めにあずかり光栄です、リーダー」
「うむ、くるしゅうない」
二人のやりとりに、ステージ前の観客席からクスクスと笑い声が響く。
次に、星穏さんの右隣に立っている男の子が手をあげた。
ピンク色の髪で、目がパッチリしていて、すごく可愛らしい顔立ちをしている。
「はーい! おれは七海有栖! よろしくね~!」
「有栖は、ウチのかわいい担当やな。あと、ダンスがめっちゃ上手い! で、こう見えて、めっちゃ力が強いんよ」
「この前、星穏が思いつきでやった腕相撲対決も、有栖の圧勝だったもんね」
「かわいくて強いって、おれって最強だよね~」
コテンと首をかしげた有栖さんがピースをすれば、観客席から黄色い悲鳴が上がる。
「実はな、おれら、新しいグループメンバーを探してるんや! もし興味があるっちゅー男子がいたら、気軽に話しかけてや! 歌に自身がある子でも、ダンスに自身がある子でも、単純にアイドルに興味があるだけっちゅー子でも! 誰でも大歓迎やで! 今ここで名乗り出てくれたら、おれらが審査するしな」
どうやらmeteor(メテオ)は、新しいメンバーを探すために、こうしてパフォーマンスを披露していたみたい。



