覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 好きな人と一緒に見る花火は、最高のシチュエーションだけど。

 私と賢斗くんが……


 彼のことは好きだし、幼かったころから時は過ぎて再会したけど、幼なじみといわれればそうかも知れない。

 あまり思い出せないけど、好きな気持ちがあったような気はする。

 色々なことが、心の中でモヤモヤしてるだけで、私は……


「同じ歳で、幼なじみか……」


 サマーフェスティバルのポスターを見つめながら、考え込んでしまう。

 そんな私を気にもせず、真央は食品店の方角へ向け無言で指をさす。

 歩き出した妹の後ろ姿を見て、私も後を追うように進んでいく。


 いつもより、人影が多いのは夏祭りがあるからだろう。

 道中だけでなく、店に入っても混雑してる。


 たのまれていた買い出しも終わり、帰路につく。

 家に向かって妹と一緒に歩いてるんだけど、同じ方角へ歩いて行く人がたくさんいる。

 近所の子や同じ歳の、仲が良かった友人も周りにいた。



 お祭りの時間には、まだ早い。



 場所もちがうから、不思議に思ってしまう……