覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 賢斗くんの言葉を聞いて、私も思わず大きな声を出してしまった。

 すぐ横で、ダイビングの準備をしていた律子さんが口を開く。


「島の人や観光客が参加する、夏祭りみたいなものかしら」


「あっ、そういえば……そんなことがあったかも……」


 小学校に入る前の、幼かった時のことだから、あまり覚えてない。

 遠い記憶の中で、なんとなくしか印象になかった。


「すごく大きな夏祭りだから、美央さんも行ってらっしゃいな」


 律子さんの言葉を聞いて、お父さんも「真央と一緒に楽しんでこい」と進めてくれた。

 無言で何度も頷いてる妹の顔を見て、私と夏祭りに行きたいんだなと思ってしまう。


「じゃあ、決まりだな」


 賢斗くんがそう言うと。


「じゃあ、また夕方くるから、まっとけよ」


 とだけ言い残し、速足に立ち去っていった。



 私は呆気にとられて言葉が出ない……