覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 私が首を傾げながら考え込んでいると、トラックが店の前に止まった。

 視線を向けると、トラックの荷台にダイビングでつかう酸素ボンベが積んである。

 お父さんが仕事を終えて帰ってきたようだ。


「お父さん……」


 私は座っていた椅子から立ち上がる。

 トラックの運転席から下りてきたお父さんは、目を細めて私を見つめた。



 七年ぶりの再会に、胸が熱くなっている。



 外にいるお父さんは、顔を横に向けて何かを見つめていた。


「賢斗(けんと)、店には入らないのか?」


 外に誰かいるみたいだけど、ここからは見えない。

 手招されて、ようやく姿を見せたのは私と同じ歳ぐらいの男の子。

 顔は日焼けして健康そう。



 この子が島の人だとすぐに分かる感じで、東京ではあまり見かけない活発的な外見の男子でカッコイイ。



 でも、どこかで見たことがあるような……