「り…律…。」
やはり声は震えた。好奇心に満ちた目が怜花を逃がしてくれなくて、嬉しそうに緩むから怜花の頬の温度も上がる。
「うん。なに?」
「よ、呼んでって言ったから呼んだの…!」
「…ふふ、うん。…呼んでくれてありがとう。…これからは『二階堂さん』じゃなくて、『律』にして。俺のこと律って呼ぶ人、いないから。…怜花だけ、特別。」
そう言ってふわりと笑った笑顔が妙に可愛く思えた。律と呼んでくれる人がいないという言葉も気にはなったが、これは今触れて確かめることではないような気がして、聞くのをやめた。心に仕舞って、しかるべき時に聞けたらいい。
「あとね、敬語じゃなくていいよ。ていうか、話しやすいように話して?遠慮もいらない。何を言ってもいい。確かめたいことも、不安も全部話して。忙しいからとか、そういうのは理由にならないから。」
「…普通に…話す…。」
「さっきできてたじゃん。呼んだの!ってやつ。あれ可愛かった。」
「…今日のこの酷い顔のときに可愛いって思うの、ちょっとおかしいですよ…。」
「可愛いって顔のことだけじゃないからね。…でもこれからは可愛いも言い放題かぁ。…やった。」
また子供みたいににこっと笑って、手には小さなガッツポーズがあって、そんなところも可愛い。
(…可愛い、っていうのはこういうものなのかもしれない。)
「『可愛い』は、私も言っても、大丈夫?」
「え、うん。もちろん。何か可愛いものあった?あ、自分が可愛いってわかった?」
「ち、違う!…り、律も可愛い顔して笑ってるときが、…ある…から。」
呼ぶ人がいないのならば、怜花が呼ぶしかない。少し声は震えたが、怜花は何とか言い切った。
「可愛い?俺が?」
怜花は頷いた。少し不服そうだが、気の抜けたように笑って「まぁいっか、それでも。」と律は呟いた。
「…あと1つ、いい?」
「はい。」
律の目が一度天井を見つめてから、スッと怜花に焦点を合わせた。
「キスしたら、やだ?」
やはり声は震えた。好奇心に満ちた目が怜花を逃がしてくれなくて、嬉しそうに緩むから怜花の頬の温度も上がる。
「うん。なに?」
「よ、呼んでって言ったから呼んだの…!」
「…ふふ、うん。…呼んでくれてありがとう。…これからは『二階堂さん』じゃなくて、『律』にして。俺のこと律って呼ぶ人、いないから。…怜花だけ、特別。」
そう言ってふわりと笑った笑顔が妙に可愛く思えた。律と呼んでくれる人がいないという言葉も気にはなったが、これは今触れて確かめることではないような気がして、聞くのをやめた。心に仕舞って、しかるべき時に聞けたらいい。
「あとね、敬語じゃなくていいよ。ていうか、話しやすいように話して?遠慮もいらない。何を言ってもいい。確かめたいことも、不安も全部話して。忙しいからとか、そういうのは理由にならないから。」
「…普通に…話す…。」
「さっきできてたじゃん。呼んだの!ってやつ。あれ可愛かった。」
「…今日のこの酷い顔のときに可愛いって思うの、ちょっとおかしいですよ…。」
「可愛いって顔のことだけじゃないからね。…でもこれからは可愛いも言い放題かぁ。…やった。」
また子供みたいににこっと笑って、手には小さなガッツポーズがあって、そんなところも可愛い。
(…可愛い、っていうのはこういうものなのかもしれない。)
「『可愛い』は、私も言っても、大丈夫?」
「え、うん。もちろん。何か可愛いものあった?あ、自分が可愛いってわかった?」
「ち、違う!…り、律も可愛い顔して笑ってるときが、…ある…から。」
呼ぶ人がいないのならば、怜花が呼ぶしかない。少し声は震えたが、怜花は何とか言い切った。
「可愛い?俺が?」
怜花は頷いた。少し不服そうだが、気の抜けたように笑って「まぁいっか、それでも。」と律は呟いた。
「…あと1つ、いい?」
「はい。」
律の目が一度天井を見つめてから、スッと怜花に焦点を合わせた。
「キスしたら、やだ?」



