『寂しい』という言葉が急にすとんと落ちた。寂しかった。あの気持ちは全部、『寂しい』というものだった。ぶつけられて初めてわかる。居てほしい人がいなくなるのは、『寂しい』のだ。
怜花はゆっくりと二階堂の背に腕を回した。
「たまんない…可愛すぎる…いっぱい泣かせてごめん。強く抱きしめすぎてごめん。…でも全然離せない。」
「…あの、…ごめんなさい私、…痩せたからなのか、…ちょっと痛くて…。」
「ごめん!」
パッと二階堂が腕の力を緩めて、怜花の顔を覗き見る。あまりに不安げな表情を浮かべているので、怜花の方が冷静さを取り戻す。
「…そんなに心配しないでください。ちゃんと食べたら回復しますから。」
「一緒に食べて。一緒に寝て。…一緒がいい。目の届くところに居て。連絡返ってこないの、削られたから、メンタル。」
「…ごめんなさい。」
「何があったの?俺への不信感が一気に膨れ上がるようなこと、あった?あ、俺が忙しすぎて迎えにも行けなかったし、連絡も何もしなかったからか!」
「あ、いえ…その、それは仕方がないってわかってますし、それを言ったら私だって連絡はできたので…ただあの、彼女でも何でもない私が、二階堂さんのことを心配してもいいのかなとか、…その、そういうところに自信がもてなくてもだもだしていた時にその…二階堂さんじゃなかったんですけど、熱愛報道を…見てしまって。」
二階堂は怜花の背に緩く腕を回したまま、「どれだっけ?」なんて言いながら、思い出そうとしてる。
「あ、あー!ライブ前日の!そっか、あれね。」
「あれで一気に、…現実に引き戻されたというか、もうここで私はちゃんと去らなくちゃいけないなって、…思いました。今回は違ったけど、次は二階堂さんかもしれないって…。」
「…そういうことか。なるほど。」
「…自分の口で、その…終わりにしましょうって…言うのが辛くて、言えませんでした。」
「…言わないで、そんなこと。さっきのだけで充分食らってるから。…怜花ちゃんは俺の好きな人で、大事な人で…彼女だよ。彼女になってください。関係に名前があったら、安心、できる?」
額がそっと重なった。二階堂の問いかけは、願いにも聞こえた。怜花は目を閉じて、その問いに答える。
「…仮、が取れたら、役割を全うしようって、…思える気がします。」
「じゃあ、仮じゃなくて本物になって。わがままも弱音も見せていい存在になろう。…俺も見せるから、怜花ちゃんも見せて。…これからは、一人で泣かないで。」
怜花はゆっくりと二階堂の背に腕を回した。
「たまんない…可愛すぎる…いっぱい泣かせてごめん。強く抱きしめすぎてごめん。…でも全然離せない。」
「…あの、…ごめんなさい私、…痩せたからなのか、…ちょっと痛くて…。」
「ごめん!」
パッと二階堂が腕の力を緩めて、怜花の顔を覗き見る。あまりに不安げな表情を浮かべているので、怜花の方が冷静さを取り戻す。
「…そんなに心配しないでください。ちゃんと食べたら回復しますから。」
「一緒に食べて。一緒に寝て。…一緒がいい。目の届くところに居て。連絡返ってこないの、削られたから、メンタル。」
「…ごめんなさい。」
「何があったの?俺への不信感が一気に膨れ上がるようなこと、あった?あ、俺が忙しすぎて迎えにも行けなかったし、連絡も何もしなかったからか!」
「あ、いえ…その、それは仕方がないってわかってますし、それを言ったら私だって連絡はできたので…ただあの、彼女でも何でもない私が、二階堂さんのことを心配してもいいのかなとか、…その、そういうところに自信がもてなくてもだもだしていた時にその…二階堂さんじゃなかったんですけど、熱愛報道を…見てしまって。」
二階堂は怜花の背に緩く腕を回したまま、「どれだっけ?」なんて言いながら、思い出そうとしてる。
「あ、あー!ライブ前日の!そっか、あれね。」
「あれで一気に、…現実に引き戻されたというか、もうここで私はちゃんと去らなくちゃいけないなって、…思いました。今回は違ったけど、次は二階堂さんかもしれないって…。」
「…そういうことか。なるほど。」
「…自分の口で、その…終わりにしましょうって…言うのが辛くて、言えませんでした。」
「…言わないで、そんなこと。さっきのだけで充分食らってるから。…怜花ちゃんは俺の好きな人で、大事な人で…彼女だよ。彼女になってください。関係に名前があったら、安心、できる?」
額がそっと重なった。二階堂の問いかけは、願いにも聞こえた。怜花は目を閉じて、その問いに答える。
「…仮、が取れたら、役割を全うしようって、…思える気がします。」
「じゃあ、仮じゃなくて本物になって。わがままも弱音も見せていい存在になろう。…俺も見せるから、怜花ちゃんも見せて。…これからは、一人で泣かないで。」



