「お節介だなーと思ってあえて言うから許してほしいんだけど、二階堂と話したいんじゃない?」
「…話しても、というか、あの、ろくに連絡を返さなかった私が、今更話したいなんてそんな都合の良いこと、言えないですよ。流石の私も、そこまで面の皮は厚くないです。」
「それが、二階堂にとっても都合が良かったら何の問題もないよね?」
「…どういう意味ですか?」
三澄の言っていることがいまいちよく理解できなくて、怜花は問いかけた。
「二階堂に一橋さんと会って話したいって気持ちがあったら、それは一橋さんにとって都合の良い話じゃなくて、二階堂にとって都合が良い状況になるよね?その場合は、一橋さんは二階堂に会う?」
「…私は、逃げました。自分がいつか邪魔になるって、その現実が見えて…私が二階堂さんにそう言い渡される前に、逃げないと…立っていられなくなりそう、だったから。」
『怜花ちゃんのことを邪魔だって、俺が言うってこと?そんなの、あるわけないじゃん。』
「えっ!?」
テーブルの下にいつの間にか置かれていた三澄のスマートフォンが二階堂の声の音源だ。
「…っ…三澄さん!?さっきの電話ってもしかして…。」
「うん、ごめん。嘘。二階堂に繋いで、聞いてもらってた。黙ってなーとは言ったけど、二階堂は黙ってられなかったね、やっぱり。」
『声、ちゃんと元気そうじゃん。』
拗ねたような二階堂の声が、小さく響いた。その声が、怜花の胸を揺らす。
「体調が悪かったわけじゃ、ないです。」
『ちょっとっていうか、結構心配してた俺の純情な心返してよ~』
電話越しに聞こえる二階堂の声がいつも通りで、安心していい立場ではないのにホッとしてしまう。
『着いた。開けて~』
「はっ、はいっ!」
「里依!?」
ハッとして三澄を見つめると、三澄は申し訳なさそうに少し眉を下げて、口を開いた。
「ネタばらしします。一橋さんに里依さんが電話するよりも前に、二階堂にここに向かって来いって電話してたの。1時間はかかるし。これは俺の独断じゃなくて、里依さんの判断でもあるよ。会って話をしないと、何も確かめられない。俺もそう思ったから、強硬プランだったけど、そうしちゃった。」
「…里依は、そうでもしないと私が話さないって踏んだんですね。」
「多分ね。俺はまだ一橋さんのことをよく知らないけど、里依さんから聞いた感じだと似てると思う、二階堂と。だからちゃんとぶつかり合う場は、外堀埋めて逃げられないようにしなきゃだめかもしれないなって思ったんだ。」
「…策士ですね。」
「里依さんの大事な人だからさ、一橋さんは。一橋さんが里依さんのことを大事にしてくれてることも、ちゃんと知ってるよ。そしてそれを知ってる里依さんが、同じように思ってることもちゃんと知ってて。里依さんは、一橋さんのために怒れるし泣けるし、笑えもするよ。」
そう言った三澄は、里依への信頼と愛情が滲む笑顔を浮かべていた。
「…話しても、というか、あの、ろくに連絡を返さなかった私が、今更話したいなんてそんな都合の良いこと、言えないですよ。流石の私も、そこまで面の皮は厚くないです。」
「それが、二階堂にとっても都合が良かったら何の問題もないよね?」
「…どういう意味ですか?」
三澄の言っていることがいまいちよく理解できなくて、怜花は問いかけた。
「二階堂に一橋さんと会って話したいって気持ちがあったら、それは一橋さんにとって都合の良い話じゃなくて、二階堂にとって都合が良い状況になるよね?その場合は、一橋さんは二階堂に会う?」
「…私は、逃げました。自分がいつか邪魔になるって、その現実が見えて…私が二階堂さんにそう言い渡される前に、逃げないと…立っていられなくなりそう、だったから。」
『怜花ちゃんのことを邪魔だって、俺が言うってこと?そんなの、あるわけないじゃん。』
「えっ!?」
テーブルの下にいつの間にか置かれていた三澄のスマートフォンが二階堂の声の音源だ。
「…っ…三澄さん!?さっきの電話ってもしかして…。」
「うん、ごめん。嘘。二階堂に繋いで、聞いてもらってた。黙ってなーとは言ったけど、二階堂は黙ってられなかったね、やっぱり。」
『声、ちゃんと元気そうじゃん。』
拗ねたような二階堂の声が、小さく響いた。その声が、怜花の胸を揺らす。
「体調が悪かったわけじゃ、ないです。」
『ちょっとっていうか、結構心配してた俺の純情な心返してよ~』
電話越しに聞こえる二階堂の声がいつも通りで、安心していい立場ではないのにホッとしてしまう。
『着いた。開けて~』
「はっ、はいっ!」
「里依!?」
ハッとして三澄を見つめると、三澄は申し訳なさそうに少し眉を下げて、口を開いた。
「ネタばらしします。一橋さんに里依さんが電話するよりも前に、二階堂にここに向かって来いって電話してたの。1時間はかかるし。これは俺の独断じゃなくて、里依さんの判断でもあるよ。会って話をしないと、何も確かめられない。俺もそう思ったから、強硬プランだったけど、そうしちゃった。」
「…里依は、そうでもしないと私が話さないって踏んだんですね。」
「多分ね。俺はまだ一橋さんのことをよく知らないけど、里依さんから聞いた感じだと似てると思う、二階堂と。だからちゃんとぶつかり合う場は、外堀埋めて逃げられないようにしなきゃだめかもしれないなって思ったんだ。」
「…策士ですね。」
「里依さんの大事な人だからさ、一橋さんは。一橋さんが里依さんのことを大事にしてくれてることも、ちゃんと知ってるよ。そしてそれを知ってる里依さんが、同じように思ってることもちゃんと知ってて。里依さんは、一橋さんのために怒れるし泣けるし、笑えもするよ。」
そう言った三澄は、里依への信頼と愛情が滲む笑顔を浮かべていた。



