「あの…。」
「うん、何?」
「…どうして、何でも聞くんですか?」
「何でもって、あ、触ってもいいかってこと?」
怜花は顔を上げられないまま頷いた。まだ涙腺の調子は通常運転には戻っていない。
「そうだなぁ。許可を取ると、安心してその行動が取れるから、かな。嫌われたくないから、嫌なことをしないようにするために先手を打ってるだけだよ。俺が怜花ちゃんに対してしたいことで、怜花ちゃんが嫌かもしれないと思うものは聞いてる。」
「…嫌われたくないって、ずっと言ってますね、二階堂さん。」
「うん。怜花ちゃんは嫌いってなったらすぐシャットダウンしそうだから、余計色々聞いちゃってる気がする。」
「はは…すみません、疑り深くて。」
そんな自分は大嫌いなんです、と喉元まで出かけて言うのをやめた。もうすでに起こして、眠れない自分のフォローをさせている。これ以上慰めてもらわなくてはならないような言葉を言うべきではない。
「いや、俺もどちらかと言えば自分に都合の良いことは起こらないだろうなってたちだから、わからないではないよ。」
「…明日、仕事って言ってましたよね。それなのに起こしてしまってすみません。」
「いいよ、そんなの。お昼過ぎからだから、朝はゆっくりだし。」
「…あの…。」
「うん、何?」
「…私に優しくするの、疲れませんか?」
自分だったら、里依以外にこれほど付き合いきれるだろうか。夜中に起きて、謝ることしかせず、どうして起きてしまったのか、今の心の内をさらけ出すこともできなければ、一人で解決することだってできない。
なんとか涙がこぼれ落ちない程度に機能を回復させた目になったことを感じ、怜花は顔を上げて二階堂の方を見た。ただ乗っていただけだった二階堂の手が、怜花の手を上からぎゅっと握った。
「疲れたとしてもそうしたいからそうしてるよ。…あのさ、寝るときに少しだけ明かりつけたままにしたけど、完全に消せば真っ暗になるじゃん?」
「そうですけど…。」
「真っ暗で何も見えないから、全部隠せるよ。何もなくて、何も見えないことにして、とりあえず眠れないそのモヤモヤごと、俺に半分分けてよ。」
「…つまり…?」
二階堂の手の力がまた一段、強くなった。
「寝顔は見たくても見れない。…寝顔見られたくないから手を繋いで寝たくないって言ってたけど、暗くて見れないなら繋いでもよくない?」
「うん、何?」
「…どうして、何でも聞くんですか?」
「何でもって、あ、触ってもいいかってこと?」
怜花は顔を上げられないまま頷いた。まだ涙腺の調子は通常運転には戻っていない。
「そうだなぁ。許可を取ると、安心してその行動が取れるから、かな。嫌われたくないから、嫌なことをしないようにするために先手を打ってるだけだよ。俺が怜花ちゃんに対してしたいことで、怜花ちゃんが嫌かもしれないと思うものは聞いてる。」
「…嫌われたくないって、ずっと言ってますね、二階堂さん。」
「うん。怜花ちゃんは嫌いってなったらすぐシャットダウンしそうだから、余計色々聞いちゃってる気がする。」
「はは…すみません、疑り深くて。」
そんな自分は大嫌いなんです、と喉元まで出かけて言うのをやめた。もうすでに起こして、眠れない自分のフォローをさせている。これ以上慰めてもらわなくてはならないような言葉を言うべきではない。
「いや、俺もどちらかと言えば自分に都合の良いことは起こらないだろうなってたちだから、わからないではないよ。」
「…明日、仕事って言ってましたよね。それなのに起こしてしまってすみません。」
「いいよ、そんなの。お昼過ぎからだから、朝はゆっくりだし。」
「…あの…。」
「うん、何?」
「…私に優しくするの、疲れませんか?」
自分だったら、里依以外にこれほど付き合いきれるだろうか。夜中に起きて、謝ることしかせず、どうして起きてしまったのか、今の心の内をさらけ出すこともできなければ、一人で解決することだってできない。
なんとか涙がこぼれ落ちない程度に機能を回復させた目になったことを感じ、怜花は顔を上げて二階堂の方を見た。ただ乗っていただけだった二階堂の手が、怜花の手を上からぎゅっと握った。
「疲れたとしてもそうしたいからそうしてるよ。…あのさ、寝るときに少しだけ明かりつけたままにしたけど、完全に消せば真っ暗になるじゃん?」
「そうですけど…。」
「真っ暗で何も見えないから、全部隠せるよ。何もなくて、何も見えないことにして、とりあえず眠れないそのモヤモヤごと、俺に半分分けてよ。」
「…つまり…?」
二階堂の手の力がまた一段、強くなった。
「寝顔は見たくても見れない。…寝顔見られたくないから手を繋いで寝たくないって言ってたけど、暗くて見れないなら繋いでもよくない?」



