「はぁー…幸福指数上昇~。」
「ね、寝て、律は。」
「怜花が寝たらね。」
「そんなのいつになるか……。」
「うん。わかんないね。だからまずは落ち着こう。怜花はこのまま、目閉じてゆっくり息して?怜花が俺を寝かせたいときにやるやつ、やり返す時来たね。」
片腕が後頭部に回っていて軽く腕枕をされているような姿勢だ。もう片方の腕が怜花の背中に回って、ポンポンとリズムを刻んでいる。
「俺、怜花にこれやられると即落ちなんだよね……。」
「それは律が疲れてるから……。」
「まぁそれもあるんだけど、なんかねぇ、ふわふわしちゃうんだよね、気分が。怜花が手、伸ばしてくれてるのが嬉しくて、あったかさが心地よくて。……だから、怜花にも同じ気持ち、味わってほしい。」
「……何度も、味わってる、よ。」
「じゃあ思い知る、かなぁ。」
「思い知る?」
怜花が問いかけると、律の腕が緩んだ。視線が絡み合うと律は楽しそうに微笑んだ。
「俺は怜花をべろっべろに甘やかすチャンス、結構狙ってたからね。冗談みたいに言ってたことを全部俺が喜ぶことだよって言えば、怜花がやりやすくなるってわかっちゃったからもう手当たり次第に何でも言うし、やるよ。」
律の額が一度、怜花のものに重なった。怜花が思わず目を瞑ると、律はその隙を待っていたかのようにそっと唇を重ねた。
「怖いことも不安なことも、まぁ多分、話さなきゃなとか泣きたくないとか色々考えてるんだろうけど、一気に全部出したら怜花、また昨日みたいに苦しくなっちゃうと思うから。一旦、俺の声とかこうやって近くにいることでいつもの怜花に戻れるんだったらまずはそうしよ?いちゃいちゃもさ、できてたことすら今はいいのかなってなってるみたいだから。全部いいんだよ、怜花だけは。」
いつかは話さなくてはならないことだとは思っていた。そして、話すとしてももっと冷静に淡々と言えると思っていた。しかし、ただ名前を見ただけであの有様なのだ。律の言う通り、全部を話すことはすぐにはできない。そして、手放したくなくて、嫌われたくなくて、臆病な自分がずっと顔を出したままだ。律と過ごす中で少しずつ解けていったものたくさんあったのにそれらが再び硬直してしまったかのように怖い。
「……せっかく、できるようになったのに、な。」
不安なことも聞いてもらえるから話せた。自分から抱きつくことも回数は決して多くなくても、できた。抱きしめることも、キスをすることも勇気を振り絞るたびに律が嬉しそうだったからできた。できていたのに、今は最初に取る行動がその逆だ。それこそ出会って間もないころの自分よりも酷いくらいに。
「できてるって。理性が勝ってないときは俺の服掴んだり、ポンって顔寄せてくれたりしてるよ。ただ、厳しめの理性が勝ちやすいだけ。だから緩くなるようにくっつくし、キスするし、耳元で囁いちゃう。怜花の弱点、ちょっとずつ俺もわかってきたしね。」
「……声優、ずるい。」
「怜花は声優じゃないのに声で俺を翻弄できるんだから、圧倒的に怜花の方が強いけどね。……でも、強く在らなくていいよ。眠れないならそれでいいから、せーので目だけ瞑ろう。おしゃべりなしで、ぎゅってするのだけありにしよっか。あ、あとちゅーはし放題。相手が寝てても寝てなくても。どう?」
律の目のキラキラに負けて怜花は上手く言い返せず、『う……』という鈍い声を落として、そのまま二人で目を閉じた。
「ね、寝て、律は。」
「怜花が寝たらね。」
「そんなのいつになるか……。」
「うん。わかんないね。だからまずは落ち着こう。怜花はこのまま、目閉じてゆっくり息して?怜花が俺を寝かせたいときにやるやつ、やり返す時来たね。」
片腕が後頭部に回っていて軽く腕枕をされているような姿勢だ。もう片方の腕が怜花の背中に回って、ポンポンとリズムを刻んでいる。
「俺、怜花にこれやられると即落ちなんだよね……。」
「それは律が疲れてるから……。」
「まぁそれもあるんだけど、なんかねぇ、ふわふわしちゃうんだよね、気分が。怜花が手、伸ばしてくれてるのが嬉しくて、あったかさが心地よくて。……だから、怜花にも同じ気持ち、味わってほしい。」
「……何度も、味わってる、よ。」
「じゃあ思い知る、かなぁ。」
「思い知る?」
怜花が問いかけると、律の腕が緩んだ。視線が絡み合うと律は楽しそうに微笑んだ。
「俺は怜花をべろっべろに甘やかすチャンス、結構狙ってたからね。冗談みたいに言ってたことを全部俺が喜ぶことだよって言えば、怜花がやりやすくなるってわかっちゃったからもう手当たり次第に何でも言うし、やるよ。」
律の額が一度、怜花のものに重なった。怜花が思わず目を瞑ると、律はその隙を待っていたかのようにそっと唇を重ねた。
「怖いことも不安なことも、まぁ多分、話さなきゃなとか泣きたくないとか色々考えてるんだろうけど、一気に全部出したら怜花、また昨日みたいに苦しくなっちゃうと思うから。一旦、俺の声とかこうやって近くにいることでいつもの怜花に戻れるんだったらまずはそうしよ?いちゃいちゃもさ、できてたことすら今はいいのかなってなってるみたいだから。全部いいんだよ、怜花だけは。」
いつかは話さなくてはならないことだとは思っていた。そして、話すとしてももっと冷静に淡々と言えると思っていた。しかし、ただ名前を見ただけであの有様なのだ。律の言う通り、全部を話すことはすぐにはできない。そして、手放したくなくて、嫌われたくなくて、臆病な自分がずっと顔を出したままだ。律と過ごす中で少しずつ解けていったものたくさんあったのにそれらが再び硬直してしまったかのように怖い。
「……せっかく、できるようになったのに、な。」
不安なことも聞いてもらえるから話せた。自分から抱きつくことも回数は決して多くなくても、できた。抱きしめることも、キスをすることも勇気を振り絞るたびに律が嬉しそうだったからできた。できていたのに、今は最初に取る行動がその逆だ。それこそ出会って間もないころの自分よりも酷いくらいに。
「できてるって。理性が勝ってないときは俺の服掴んだり、ポンって顔寄せてくれたりしてるよ。ただ、厳しめの理性が勝ちやすいだけ。だから緩くなるようにくっつくし、キスするし、耳元で囁いちゃう。怜花の弱点、ちょっとずつ俺もわかってきたしね。」
「……声優、ずるい。」
「怜花は声優じゃないのに声で俺を翻弄できるんだから、圧倒的に怜花の方が強いけどね。……でも、強く在らなくていいよ。眠れないならそれでいいから、せーので目だけ瞑ろう。おしゃべりなしで、ぎゅってするのだけありにしよっか。あ、あとちゅーはし放題。相手が寝てても寝てなくても。どう?」
律の目のキラキラに負けて怜花は上手く言い返せず、『う……』という鈍い声を落として、そのまま二人で目を閉じた。



