「何から何までごめ……。」
「はい、ごめんなさい禁止!ごめんなさいって言いそうになったら、『ありがとう』『助かった』『大好き』のどれかにしてください。」
「……すごい、選択肢……。」
「この3つは全部俺、嬉しいし。」
「……ごめんなさい、は。」
「うん。」
「嬉しく……ない?」
怜花は少しだけ顔を上げた。律の表情を見ることで律の本心を知りたかった。
「嬉しくないっていうか、……いやまぁ俺もさ、ごめんが先に出るから気持ちはわかるんだけど。でも、ごめんって正しくなかったなって。」
「正しくない?」
「うん。だって怜花は悪いこと、一つもしてないじゃん。眠れないくらい怖いことがあったから泣いてただけ。そういう怜花をそのまんまにしておきたくなかったから一緒にいたの。怜花が俺がいたことで眠れたんだったら、俺は怜花の役に立ったってことでしょ?だったらありがとうの方が普通かなって。」
「……そっか。」
「俺も気をつける。怜花にあんまり謝らないように……って言うと変だけど、言いすぎないように。あとね。」
「うん。」
律の言葉がすっと自然に入ってくる。声が心地良くて、素直に頷ける。
「俺にしてほしいこと、ちゃんと言おう?……難しいこと、言ってるのはわかってる。難しいんだよね、本当に。ずっと欲しがらずに生きてきたから。その辺の感覚もさ、多分理解はしてる。俺もそうだから。でも、怜花には言ってる。いちゃいちゃ解禁したいとか、離したくないとか、朝まで付き合ってとか。全部してくれたじゃん?俺も全部したいよ。昨日の『いなくならないで』もさぁ、結構きたからねぇ、ずしっと。いなくなるわけないじゃん、なにこの可愛い生き物~って。もっとちょうだいよ、そういうの。」
昨日の言葉を反芻されると途端に恥ずかしくなる。昨日の自分は本当に気が動転していて、どうかしている。恥ずかしさがこの上なくて、怜花は律の胸に顔を埋めた。
「……繰り返さないで。」
「何?なんて言ったの?」
「恥ずかしいから、昨日のは。」
「そう?泣いてたのと苦しそうだったのだけはいただけないけど、でも他は俺、嬉しかったんだけど。」
「な、なんで……?」
顔が上げられなくなって律の胸に顔を埋めたまま、怜花は問いかけた。
「怜花がさ、俺の声聞いてちゃんとこっちに戻ってきてくれて、ゆっくり落ち着いていったでしょ?こういう時でもさ、怜花はちゃんと俺には心開いて、信じてくれてんだなぁって。ちゃんと相思相愛じゃんって。疑ってるとかはないけどさ。俺がいたから怜花は一人で夜、泣き続けなくてよかった。……それがさぁ、どれだけ嬉しいことか、わかってないでしょ怜花。」
律の声が一際柔らかいものに変わった。その声に導かれるように顔を上げると、律の顔がそのまま怜花の方に近付いた。
「はい、ごめんなさい禁止!ごめんなさいって言いそうになったら、『ありがとう』『助かった』『大好き』のどれかにしてください。」
「……すごい、選択肢……。」
「この3つは全部俺、嬉しいし。」
「……ごめんなさい、は。」
「うん。」
「嬉しく……ない?」
怜花は少しだけ顔を上げた。律の表情を見ることで律の本心を知りたかった。
「嬉しくないっていうか、……いやまぁ俺もさ、ごめんが先に出るから気持ちはわかるんだけど。でも、ごめんって正しくなかったなって。」
「正しくない?」
「うん。だって怜花は悪いこと、一つもしてないじゃん。眠れないくらい怖いことがあったから泣いてただけ。そういう怜花をそのまんまにしておきたくなかったから一緒にいたの。怜花が俺がいたことで眠れたんだったら、俺は怜花の役に立ったってことでしょ?だったらありがとうの方が普通かなって。」
「……そっか。」
「俺も気をつける。怜花にあんまり謝らないように……って言うと変だけど、言いすぎないように。あとね。」
「うん。」
律の言葉がすっと自然に入ってくる。声が心地良くて、素直に頷ける。
「俺にしてほしいこと、ちゃんと言おう?……難しいこと、言ってるのはわかってる。難しいんだよね、本当に。ずっと欲しがらずに生きてきたから。その辺の感覚もさ、多分理解はしてる。俺もそうだから。でも、怜花には言ってる。いちゃいちゃ解禁したいとか、離したくないとか、朝まで付き合ってとか。全部してくれたじゃん?俺も全部したいよ。昨日の『いなくならないで』もさぁ、結構きたからねぇ、ずしっと。いなくなるわけないじゃん、なにこの可愛い生き物~って。もっとちょうだいよ、そういうの。」
昨日の言葉を反芻されると途端に恥ずかしくなる。昨日の自分は本当に気が動転していて、どうかしている。恥ずかしさがこの上なくて、怜花は律の胸に顔を埋めた。
「……繰り返さないで。」
「何?なんて言ったの?」
「恥ずかしいから、昨日のは。」
「そう?泣いてたのと苦しそうだったのだけはいただけないけど、でも他は俺、嬉しかったんだけど。」
「な、なんで……?」
顔が上げられなくなって律の胸に顔を埋めたまま、怜花は問いかけた。
「怜花がさ、俺の声聞いてちゃんとこっちに戻ってきてくれて、ゆっくり落ち着いていったでしょ?こういう時でもさ、怜花はちゃんと俺には心開いて、信じてくれてんだなぁって。ちゃんと相思相愛じゃんって。疑ってるとかはないけどさ。俺がいたから怜花は一人で夜、泣き続けなくてよかった。……それがさぁ、どれだけ嬉しいことか、わかってないでしょ怜花。」
律の声が一際柔らかいものに変わった。その声に導かれるように顔を上げると、律の顔がそのまま怜花の方に近付いた。



