* * *
律に髪を乾かしてもらって、ゆっくりと水分補給もしてと随分のんびりしていたら、気付くと3時を過ぎていた。ふわあと大きな欠伸が出てしまって慌てて欠伸を噛み殺そうとしたが間に合わず、そんな姿は律にばっちり見られていた。
「眠いね、さすがに。寝よ寝よ。」
「あ、えっとあの、一つ、いいかな?」
「うん。何?」
ソファに座っていた怜花は膝の上に置いている拳に少しだけ力を込めた。
「私、前に今日は律がバレンタインに欲しいものをちゃんと用意するって言ったの、覚えてる?」
「うん。覚えてる。いっぱい貰った。…全部、ちゃんと欲しいものだったよ。」
本当は食事の時にでも言おうと思っていた話だった。しかし、上手くタイミングが図れずずるずると伸ばしてしまった。律の言葉一つ一つに勇気づけられて、怜花は一度小さく息を吸ってゆっくりと口を開いた。
「…今までの律の言葉を、その…言葉通りに受け取って、真に受けるなら…なんだけど。」
「ふふ、うん。」
「わ、笑った!?」
「え、うん。だってやっと真に受けてくれるんだ~って。俺がいつも言ってることのどれを真に受けてくれたのかはわかんないけど。そんなに必死に話してるんだから、怜花的にはちょっと気合の必要なことなんでしょ?」
全くもってその通りなので、怜花は静かに頷いた。
「…律が、…一番欲しいものは私って言葉を…真に受けるなら…。」
「うん。」
「律のそばになるべく居られる方がいいのかなって…思ってて。」
「うん」
「…えっと、本当に迷惑じゃないなら、…私がここに住むっていうのは、…いい、かな?」
「え?」
言い切ってしまうと急激に顔に熱が集中した。思い切った話をしているのはわかっている。そしてこの沈黙が余計に鼓動を速める。
「…あの、冗談で言ってたんなら…。」
「違う違う!びっくりしすぎて頭フリーズしただけ。むしろいいの?」
「…いつ住んでくれてもいいって言ってたのも、真に受けて…考えました。」
怜花が白状すると、律の手が怜花の髪の先に触れた。
「怜花に嘘ついたことないし、全部本気で捉えてもらって構わないんだけど、…ちょっと待って。急展開すぎない?貰いすぎじゃん、今日。ホワイトデーに何返したら追い付くかな?俺のもってるものじゃ全然足りなくない?」
怜花はくすっと笑って首を横に振った。
「…貰いすぎなのはずっと私なので、ここでようやく同じくらいになってくれたら、嬉しいなって思ってて。」
律に髪を乾かしてもらって、ゆっくりと水分補給もしてと随分のんびりしていたら、気付くと3時を過ぎていた。ふわあと大きな欠伸が出てしまって慌てて欠伸を噛み殺そうとしたが間に合わず、そんな姿は律にばっちり見られていた。
「眠いね、さすがに。寝よ寝よ。」
「あ、えっとあの、一つ、いいかな?」
「うん。何?」
ソファに座っていた怜花は膝の上に置いている拳に少しだけ力を込めた。
「私、前に今日は律がバレンタインに欲しいものをちゃんと用意するって言ったの、覚えてる?」
「うん。覚えてる。いっぱい貰った。…全部、ちゃんと欲しいものだったよ。」
本当は食事の時にでも言おうと思っていた話だった。しかし、上手くタイミングが図れずずるずると伸ばしてしまった。律の言葉一つ一つに勇気づけられて、怜花は一度小さく息を吸ってゆっくりと口を開いた。
「…今までの律の言葉を、その…言葉通りに受け取って、真に受けるなら…なんだけど。」
「ふふ、うん。」
「わ、笑った!?」
「え、うん。だってやっと真に受けてくれるんだ~って。俺がいつも言ってることのどれを真に受けてくれたのかはわかんないけど。そんなに必死に話してるんだから、怜花的にはちょっと気合の必要なことなんでしょ?」
全くもってその通りなので、怜花は静かに頷いた。
「…律が、…一番欲しいものは私って言葉を…真に受けるなら…。」
「うん。」
「律のそばになるべく居られる方がいいのかなって…思ってて。」
「うん」
「…えっと、本当に迷惑じゃないなら、…私がここに住むっていうのは、…いい、かな?」
「え?」
言い切ってしまうと急激に顔に熱が集中した。思い切った話をしているのはわかっている。そしてこの沈黙が余計に鼓動を速める。
「…あの、冗談で言ってたんなら…。」
「違う違う!びっくりしすぎて頭フリーズしただけ。むしろいいの?」
「…いつ住んでくれてもいいって言ってたのも、真に受けて…考えました。」
怜花が白状すると、律の手が怜花の髪の先に触れた。
「怜花に嘘ついたことないし、全部本気で捉えてもらって構わないんだけど、…ちょっと待って。急展開すぎない?貰いすぎじゃん、今日。ホワイトデーに何返したら追い付くかな?俺のもってるものじゃ全然足りなくない?」
怜花はくすっと笑って首を横に振った。
「…貰いすぎなのはずっと私なので、ここでようやく同じくらいになってくれたら、嬉しいなって思ってて。」



