「…つ、次の質問!」
「次の質問いくってことは、さっきの話は了承したってこととして取るからね。」
「…明日お店で阻止する…からっ…!」
「やれるものならやってみてください。店員を味方につけたら絶対ノリノリで買わせてくれると思うんで、勝機は俺にあると思うよ?」
「……。」
怜花は沈黙した。律は楽しそうに声をあげて笑っている。こういう時の声は妙に子供っぽくて可愛くて困る。怒るに怒れなくなってしまうから。
「…次の質問。」
「うん。どうぞ。」
「仕事以外で好きなものは?」
「え、怜花?それ、怜花って言わせるために聞いた?」
「違う!そうじゃなくて、もっとパーソナルな部分を知りたくて聞いたの!」
「ん-…とはいえ、怜花も知っての通り仕事くらいしかないんだよ、本当に。で、それ以外ってなると怜花になっちゃう。細かく言うなら、怜花が作ってくれる空間とか時間が好き。あったかいものを一緒に食べるのとか、自分じゃない温度に触れて眠るのとか、…あとは、待つ人がいることのあったかさをここ最近は感じてる。」
律の頬が、怜花の頬にすり…と触れた。
「今から帰るって連絡していいんだとか、待ってるねって言ってもらえることとか。『会いたい』も『もっと一緒にいたい』ももっと前からあったけど、言っていいのかなって微妙に測ってたから、全部言ってもいいことになったのがね、すっごい嬉しいんだよね。」
「…ちょっと、わかる気がする。」
「ほんと?」
怜花は頷いた。律ほど素直に何でも言えるわけじゃないけれど、誰かが自分のことを気遣ってくれることも、大切にしてくれることも嬉しい。『待ってる』と伝えることにも、怜花の場合は少し勇気が要る。その勇気が、律を喜ばせていたのだとしたらそれだって嬉しい。『嬉しい』気持ちは、律の傍にいると増える。
「…律みたいに上手くは…言えないけど。…素直だよね、本当に。」
「素直?」
「うん。すごく。」
「そっか。まぁでも素直になっちゃうって。可愛いって思ったら怜花だって可愛いーって言わない?」
「言う…けど。」
「それと同じ。そういうの言っても、受け止めてもらえるってわかっちゃったら言うよ。…言わないで不安にさせたいわけでもないしね。じゃあ俺からラストの質問。」
「…難しいのはやめてね。」
怜花はじっと、律を見つめた。すると律は軽くははっと笑って言葉を続けた。
「次の質問いくってことは、さっきの話は了承したってこととして取るからね。」
「…明日お店で阻止する…からっ…!」
「やれるものならやってみてください。店員を味方につけたら絶対ノリノリで買わせてくれると思うんで、勝機は俺にあると思うよ?」
「……。」
怜花は沈黙した。律は楽しそうに声をあげて笑っている。こういう時の声は妙に子供っぽくて可愛くて困る。怒るに怒れなくなってしまうから。
「…次の質問。」
「うん。どうぞ。」
「仕事以外で好きなものは?」
「え、怜花?それ、怜花って言わせるために聞いた?」
「違う!そうじゃなくて、もっとパーソナルな部分を知りたくて聞いたの!」
「ん-…とはいえ、怜花も知っての通り仕事くらいしかないんだよ、本当に。で、それ以外ってなると怜花になっちゃう。細かく言うなら、怜花が作ってくれる空間とか時間が好き。あったかいものを一緒に食べるのとか、自分じゃない温度に触れて眠るのとか、…あとは、待つ人がいることのあったかさをここ最近は感じてる。」
律の頬が、怜花の頬にすり…と触れた。
「今から帰るって連絡していいんだとか、待ってるねって言ってもらえることとか。『会いたい』も『もっと一緒にいたい』ももっと前からあったけど、言っていいのかなって微妙に測ってたから、全部言ってもいいことになったのがね、すっごい嬉しいんだよね。」
「…ちょっと、わかる気がする。」
「ほんと?」
怜花は頷いた。律ほど素直に何でも言えるわけじゃないけれど、誰かが自分のことを気遣ってくれることも、大切にしてくれることも嬉しい。『待ってる』と伝えることにも、怜花の場合は少し勇気が要る。その勇気が、律を喜ばせていたのだとしたらそれだって嬉しい。『嬉しい』気持ちは、律の傍にいると増える。
「…律みたいに上手くは…言えないけど。…素直だよね、本当に。」
「素直?」
「うん。すごく。」
「そっか。まぁでも素直になっちゃうって。可愛いって思ったら怜花だって可愛いーって言わない?」
「言う…けど。」
「それと同じ。そういうの言っても、受け止めてもらえるってわかっちゃったら言うよ。…言わないで不安にさせたいわけでもないしね。じゃあ俺からラストの質問。」
「…難しいのはやめてね。」
怜花はじっと、律を見つめた。すると律は軽くははっと笑って言葉を続けた。



