「怜花のことだから、わざと教えなかったんじゃなくて俺に余計な気を遣わせたくなかったんだろうなぁってのはわかるし、まぁ…うん、先に祝ってないのに祝ってって、俺も言わないなとは思うけど…。」
律がそっと怜花に近付いて、軽めに抱き寄せる。律の額が重なって、その距離の近さに怜花は思わず目を閉じた。すると、穏やかな声が耳に響く。
「怜花の誕生日祝うのは、やりたいことだからね。気を遣ってやることじゃなくて。1日の夜は日付変わるまで起きていたいし、2日は出かけようよ。誕生日プレゼント探しに。なんだかんだ、付き合ってから外でデートしてないし。」
「い、いいよそんな!律、ここまで働きづめだったし…お正月はゆっくりしてほしいよ!」
咄嗟に目を開けて律を見上げた。言ってしまってから気付いた距離の近さに、怜花は抱きしめられたままで離れられる限界までのけぞった。
「怜花とゆっくりいちゃいちゃできたら、それが一番の回復。これは結構本当。それに1日はどこも行かないんだし、2日に出かけたって3日はごろごろしてたら充分回復するよ。」
「…そうかも…しれないけど…。」
「2日に外デートするって約束して。それをモチベに…うん、行くから、仕事。」
「…仕事はどの道ちゃんとやるくせに…。」
「うん。だって、俺のことを色々考えて待っててくれる人がいるから、そこはちゃんとやんないとね。はい、約束。デートしよ?」
言い方が少しだけ可愛いのが、怜花の心をより一層揺さぶる。甘えられたら、嫌だとは言えない。そもそも嫌ではなく、甘えてくれた方が気が楽なのだから。
「…わ、わかった。バレないように距離は取ってね。」
「嫌だよ、何言ってんの?怜花の誕生日デートなのに距離取るわけないでしょ。普通に手繋ぐし、別に撮られても彼女ですって答えるし。」
「う…。」
はっきりとこうやって言ってくれることは嬉しいのに、それで本当にいいのかという不安は拭えない。それが多分、表情にありありと出てしまっているような気がする。
「そうなったとしても実力で黙らせるし、あと、それは怜花のせいじゃなくて俺のせいだから。そんな不安そうな顔しないの。…不安そうな顔させた側が言うのもなんだけど、そういう顔見せてくれるようになったのは嬉しいんだけどさ。」
「嬉しい?なんで?」
「え?だって前までの怜花ならそういう顔は全部隠してたでしょ?一人で泣いてたかもしれないし、俯いたかもしれないけど。でも、この距離で見せてくれるのは、一緒に心を見せてくれてるんだなってわかるから。…不安かもだけど、どうなっても大丈夫。一緒に過ごす時間にだけ、集中して。あと、何が欲しいかとか何がしたいかとかそういうの、考えててね。」
律の手が頭の上に軽く乗って、ポンポンと優しく撫でた。
律がそっと怜花に近付いて、軽めに抱き寄せる。律の額が重なって、その距離の近さに怜花は思わず目を閉じた。すると、穏やかな声が耳に響く。
「怜花の誕生日祝うのは、やりたいことだからね。気を遣ってやることじゃなくて。1日の夜は日付変わるまで起きていたいし、2日は出かけようよ。誕生日プレゼント探しに。なんだかんだ、付き合ってから外でデートしてないし。」
「い、いいよそんな!律、ここまで働きづめだったし…お正月はゆっくりしてほしいよ!」
咄嗟に目を開けて律を見上げた。言ってしまってから気付いた距離の近さに、怜花は抱きしめられたままで離れられる限界までのけぞった。
「怜花とゆっくりいちゃいちゃできたら、それが一番の回復。これは結構本当。それに1日はどこも行かないんだし、2日に出かけたって3日はごろごろしてたら充分回復するよ。」
「…そうかも…しれないけど…。」
「2日に外デートするって約束して。それをモチベに…うん、行くから、仕事。」
「…仕事はどの道ちゃんとやるくせに…。」
「うん。だって、俺のことを色々考えて待っててくれる人がいるから、そこはちゃんとやんないとね。はい、約束。デートしよ?」
言い方が少しだけ可愛いのが、怜花の心をより一層揺さぶる。甘えられたら、嫌だとは言えない。そもそも嫌ではなく、甘えてくれた方が気が楽なのだから。
「…わ、わかった。バレないように距離は取ってね。」
「嫌だよ、何言ってんの?怜花の誕生日デートなのに距離取るわけないでしょ。普通に手繋ぐし、別に撮られても彼女ですって答えるし。」
「う…。」
はっきりとこうやって言ってくれることは嬉しいのに、それで本当にいいのかという不安は拭えない。それが多分、表情にありありと出てしまっているような気がする。
「そうなったとしても実力で黙らせるし、あと、それは怜花のせいじゃなくて俺のせいだから。そんな不安そうな顔しないの。…不安そうな顔させた側が言うのもなんだけど、そういう顔見せてくれるようになったのは嬉しいんだけどさ。」
「嬉しい?なんで?」
「え?だって前までの怜花ならそういう顔は全部隠してたでしょ?一人で泣いてたかもしれないし、俯いたかもしれないけど。でも、この距離で見せてくれるのは、一緒に心を見せてくれてるんだなってわかるから。…不安かもだけど、どうなっても大丈夫。一緒に過ごす時間にだけ、集中して。あと、何が欲しいかとか何がしたいかとかそういうの、考えててね。」
律の手が頭の上に軽く乗って、ポンポンと優しく撫でた。



