「なーんで怜花が謝るのさ…俺じゃん、俺のせいじゃん…。俺のせいなのに、俺ばっか寂しがって怜花に謝らせるとか最低すぎて無理…。はぁー…なんでこんなに余裕ないかな…。」
くしゃっと自分の頭を掻く律も珍しい。あっという間にご飯はたいらげて、今度は机に突っ伏してしまった。そんな姿は今日ステージに出ていた人とは思えないくらい、子供っぽい。
「…よし、わかった。…じゃあ、場所変えよう。律、こっち来て。」
怜花は立ちあがってソファに移動する。怜花の声に導かれるように顔を上げた律は、よたよたと立ち上がった。怜花はソファの真ん中よりも少し左に座った。そして律に向かって腕を広げた。
「…こういうのは、ガラじゃないって…わかってるので…早くして。」
「うん。」
ストンと律の体が怜花の胸の中に落ちてくる。先に抱きしめてあげたかったのに、結局律の腕の力の方が強いため、怜花の方が抱きしめられるいつも通りの形になってしまうのが少し悔しくて、怜花もいつもより少し強めに抱き返す。
「…はぁー…甘やかされてるなー…俺。」
「今日はいいの。それで。」
「いいの?ほんとに?」
「よくなかったら、こんなことしないよ。」
「…嬉しー…。怜花にこうやってもらえんの、もっと先かなって思ってた。」
「…む、無茶してる、今。」
「無茶させてごめーん。…でも、嬉しい。好き。大好き。…ほんと好き。はー…好きだわ…。」
「い、いっぱい言わないで!しかも耳元で!」
「怜花の肩に顎のっけてさ、ぎゅってすんのが好きなんだよね。だからごめん、必然的に俺の口は怜花の耳元にいっちゃう。」
「わざとでしょ!」
「わざとじゃなくて、一番収まりがよくて、ほっとするポジションなの。あー…たまんない。寂しいとか言ってみるもんだね。こうやって甘えられんなら。」
「…上手にあの…甘やかしてあげられなくてごめんね。…その、普通の人だったらもっと、その…自分からべたべたしたり、もっと色々…できるのかもしれないけど。」
まだ言えていない『好き』の言葉が、律みたいに何気なく何度も言えたらいいのに。そう思うのに、言おうとすると喉の奥が詰まってそれ以上何も言えなくなる。まだ、怖い。律と一緒に居ることは幸せなのに、幸せがあることが時折怖くなるときは、まだある。『幸せ』というものが長く続くものでないことを経験しすぎているせいで、この現実を確かめても確かめても、不安の影は残る。
くしゃっと自分の頭を掻く律も珍しい。あっという間にご飯はたいらげて、今度は机に突っ伏してしまった。そんな姿は今日ステージに出ていた人とは思えないくらい、子供っぽい。
「…よし、わかった。…じゃあ、場所変えよう。律、こっち来て。」
怜花は立ちあがってソファに移動する。怜花の声に導かれるように顔を上げた律は、よたよたと立ち上がった。怜花はソファの真ん中よりも少し左に座った。そして律に向かって腕を広げた。
「…こういうのは、ガラじゃないって…わかってるので…早くして。」
「うん。」
ストンと律の体が怜花の胸の中に落ちてくる。先に抱きしめてあげたかったのに、結局律の腕の力の方が強いため、怜花の方が抱きしめられるいつも通りの形になってしまうのが少し悔しくて、怜花もいつもより少し強めに抱き返す。
「…はぁー…甘やかされてるなー…俺。」
「今日はいいの。それで。」
「いいの?ほんとに?」
「よくなかったら、こんなことしないよ。」
「…嬉しー…。怜花にこうやってもらえんの、もっと先かなって思ってた。」
「…む、無茶してる、今。」
「無茶させてごめーん。…でも、嬉しい。好き。大好き。…ほんと好き。はー…好きだわ…。」
「い、いっぱい言わないで!しかも耳元で!」
「怜花の肩に顎のっけてさ、ぎゅってすんのが好きなんだよね。だからごめん、必然的に俺の口は怜花の耳元にいっちゃう。」
「わざとでしょ!」
「わざとじゃなくて、一番収まりがよくて、ほっとするポジションなの。あー…たまんない。寂しいとか言ってみるもんだね。こうやって甘えられんなら。」
「…上手にあの…甘やかしてあげられなくてごめんね。…その、普通の人だったらもっと、その…自分からべたべたしたり、もっと色々…できるのかもしれないけど。」
まだ言えていない『好き』の言葉が、律みたいに何気なく何度も言えたらいいのに。そう思うのに、言おうとすると喉の奥が詰まってそれ以上何も言えなくなる。まだ、怖い。律と一緒に居ることは幸せなのに、幸せがあることが時折怖くなるときは、まだある。『幸せ』というものが長く続くものでないことを経験しすぎているせいで、この現実を確かめても確かめても、不安の影は残る。



