「…わ、わかった。じゃあその、仕事納めしたらお世話になります。」
「いやいや、どう考えてもこちらこそお世話になります、でしょ。だって、ご飯作ろーって今思ってるでしょ?」
「え、うん。」
「それって俺の世話するってことじゃん。めんどくさって思ったら出前とるとかでも全然いいからね。普通に怜花まだ、体調的な面で完全復帰ってわけじゃないだろうし。」
「…でも、律の家のキッチンって広いし、綺麗だから色々やりたいなって気持ちはそれなりに湧くよ?あと、律がいつも美味しそうに食べるから、自分一人分やるよりも楽しいし。」
「楽しいの?」
「楽しくなさそうに見えてた?」
「あ、いや…そうじゃないけど、一人分の方が量も少ないし、楽かなって思ってた。」
律は本当に相手をよく観察して、分析している。そして観察の結果はきちんと分類されて蓄積もされている。向けられる視線や、発せられる言葉の端々にそういう頭の良さを感じることがある。ただ、自分に対しての観察にはかなりの『過保護』が付与されるようになった気もする。
「…律ってさ。」
「うん。え、何その目。」
「…過保護。一人分も二人分も変わらないし、私はお嬢様とかじゃないからそんなに弱くないよ。…いやあの、あんなにぼろぼろのところを晒しちゃってるから説得力がないっていうのは百も承知だけど、ちゃんと一人で生きていけるくらいの強さはあるっていうことは、あの、挽回するっていうか、今後証明していくので。」
「ちゃんと強いなんて、そんなのわかってるよ。だから甘えてるでしょ、俺が。家にいなくて、充分に構えるわけじゃないのに、ただいてほしいってお願いしてるんだからさ。」
「…それは、甘えなの?正当な要求じゃなくて?」
「えーこれって正当?いいの、ここまでお願いするのって。え、何?彼氏ってそこまでやっていいの?あ、というかさ、三澄と話してて気付いたんだけど。」
「な、なに?」
怜花は身構えた。律はいつ、どのタイミングでどんな爆弾を投げてくるかわからない。
「俺って彼氏ってことでいいんだよね、怜花の。」
「えっ!?」
「あ、やっぱり違った?」
「やっぱり違ったって何!?」
「あ、いやー…彼女になってくださいって怜花に言ったけど、うん、とは言われなかったような気がしてて。仮がとれたら頑張れるって怜花は言ってたと思うから、それを自己解釈すると怜花が彼女になってくれた、なんだけど。」
怜花の頬は真っ赤に染まった。自分の情けなさと、今ここで言わねばならなくなってしまったかもしれない言葉に気付いて。
「いやいや、どう考えてもこちらこそお世話になります、でしょ。だって、ご飯作ろーって今思ってるでしょ?」
「え、うん。」
「それって俺の世話するってことじゃん。めんどくさって思ったら出前とるとかでも全然いいからね。普通に怜花まだ、体調的な面で完全復帰ってわけじゃないだろうし。」
「…でも、律の家のキッチンって広いし、綺麗だから色々やりたいなって気持ちはそれなりに湧くよ?あと、律がいつも美味しそうに食べるから、自分一人分やるよりも楽しいし。」
「楽しいの?」
「楽しくなさそうに見えてた?」
「あ、いや…そうじゃないけど、一人分の方が量も少ないし、楽かなって思ってた。」
律は本当に相手をよく観察して、分析している。そして観察の結果はきちんと分類されて蓄積もされている。向けられる視線や、発せられる言葉の端々にそういう頭の良さを感じることがある。ただ、自分に対しての観察にはかなりの『過保護』が付与されるようになった気もする。
「…律ってさ。」
「うん。え、何その目。」
「…過保護。一人分も二人分も変わらないし、私はお嬢様とかじゃないからそんなに弱くないよ。…いやあの、あんなにぼろぼろのところを晒しちゃってるから説得力がないっていうのは百も承知だけど、ちゃんと一人で生きていけるくらいの強さはあるっていうことは、あの、挽回するっていうか、今後証明していくので。」
「ちゃんと強いなんて、そんなのわかってるよ。だから甘えてるでしょ、俺が。家にいなくて、充分に構えるわけじゃないのに、ただいてほしいってお願いしてるんだからさ。」
「…それは、甘えなの?正当な要求じゃなくて?」
「えーこれって正当?いいの、ここまでお願いするのって。え、何?彼氏ってそこまでやっていいの?あ、というかさ、三澄と話してて気付いたんだけど。」
「な、なに?」
怜花は身構えた。律はいつ、どのタイミングでどんな爆弾を投げてくるかわからない。
「俺って彼氏ってことでいいんだよね、怜花の。」
「えっ!?」
「あ、やっぱり違った?」
「やっぱり違ったって何!?」
「あ、いやー…彼女になってくださいって怜花に言ったけど、うん、とは言われなかったような気がしてて。仮がとれたら頑張れるって怜花は言ってたと思うから、それを自己解釈すると怜花が彼女になってくれた、なんだけど。」
怜花の頬は真っ赤に染まった。自分の情けなさと、今ここで言わねばならなくなってしまったかもしれない言葉に気付いて。



