「もしもし!」
『あ、繋がった。』
「ごめん!ちょっと里依と電話してて…。」
『そうだったんだ。もしかして邪魔した?』
「ううん。終わったところですぐ律からだったから、驚いただけ。…今日はちゃんと家にいる?」
『うん。…そっか、前の電話ってあれか、結構前か。外からかけたやつ。』
なかなか会う時間が取れなくなっていた日々の中で、律が珍しく外からかけてきた電話。あれが最後だった。今日の律の背景の音はいつも通り静かで、律の声だけが響く。里依とはスピーカーモードにして話していたが、怜花はそれを切り替えてスマートフォンを耳にあてた。
『今日もちゃんと食べた?あったかくしてる?仕事も大丈夫だった?』
「…質問攻め。」
『だって気になるし。』
「お昼はお弁当、さすがに作れなかったから久しぶりにランチに出たよ、八幡さんと。律がちゃんと頑張ってくれましたって言ったから、納得してくれた気がする。」
『他にこれもしなさいとかはなかった?言ってくれた方が助かるんだけど。』
「なかったなかった。私の顔色が良くなってたから、うんって頷いてた。」
『よかった…第一ミッションクリアじゃん。』
「うん。あ、さっき話してたんだけど24日は午前中、里依とご飯食べてくるから一回外出るね。律が帰ってくる頃までには戻るというか、三澄さんの方が早く終わるみたいだから、ちゃんと三澄さんが戻ってくる前に里依のこと、三澄さんに返す予定です。」
『…そうなんだよ…俺だけほぼ終日拘束…。』
「律こそ、仕事は大丈夫?今週、お休みないでしょ?」
『ないけど、金曜までもてば怜花来てくれるし、大丈夫。あと、怜花が作ってくれたの色々残ってるから、今日もそれ食べた。あ、あと、今日は俺、三澄と昼一緒に食べた。』
「今日は一緒だったんだね。」
『うん。…話しててなんか、やっぱ、…三澄って大人だなーって。俺と2個しか変わんないのに。』
「三澄さん、何か言ってた?」
『色々言われたけど、まぁ…うん。とりあえず怜花がいつも里依って言うからさ、それをそのまま間違って言っちゃったら怒られた。』
「そうなの?ふふ、意外と三澄さん、そういう可愛いところあるんだね。何言われても余裕って感じかと思ってた。」
『可愛いかな、それ。…ってか、怜花が三澄を可愛いって言うの、ちょっと複雑。』
「なにそれ。」
『…三澄の方が良くなっちゃっても、俺は全然手放してあげないからね。』
「…三澄さんがいいなんて、一言も言ってないんだけどなぁ。」
怜花は小さくため息をつく。電話越しなのに、少し拗ねた律の表情が目に浮かぶようだった。
『あ、繋がった。』
「ごめん!ちょっと里依と電話してて…。」
『そうだったんだ。もしかして邪魔した?』
「ううん。終わったところですぐ律からだったから、驚いただけ。…今日はちゃんと家にいる?」
『うん。…そっか、前の電話ってあれか、結構前か。外からかけたやつ。』
なかなか会う時間が取れなくなっていた日々の中で、律が珍しく外からかけてきた電話。あれが最後だった。今日の律の背景の音はいつも通り静かで、律の声だけが響く。里依とはスピーカーモードにして話していたが、怜花はそれを切り替えてスマートフォンを耳にあてた。
『今日もちゃんと食べた?あったかくしてる?仕事も大丈夫だった?』
「…質問攻め。」
『だって気になるし。』
「お昼はお弁当、さすがに作れなかったから久しぶりにランチに出たよ、八幡さんと。律がちゃんと頑張ってくれましたって言ったから、納得してくれた気がする。」
『他にこれもしなさいとかはなかった?言ってくれた方が助かるんだけど。』
「なかったなかった。私の顔色が良くなってたから、うんって頷いてた。」
『よかった…第一ミッションクリアじゃん。』
「うん。あ、さっき話してたんだけど24日は午前中、里依とご飯食べてくるから一回外出るね。律が帰ってくる頃までには戻るというか、三澄さんの方が早く終わるみたいだから、ちゃんと三澄さんが戻ってくる前に里依のこと、三澄さんに返す予定です。」
『…そうなんだよ…俺だけほぼ終日拘束…。』
「律こそ、仕事は大丈夫?今週、お休みないでしょ?」
『ないけど、金曜までもてば怜花来てくれるし、大丈夫。あと、怜花が作ってくれたの色々残ってるから、今日もそれ食べた。あ、あと、今日は俺、三澄と昼一緒に食べた。』
「今日は一緒だったんだね。」
『うん。…話しててなんか、やっぱ、…三澄って大人だなーって。俺と2個しか変わんないのに。』
「三澄さん、何か言ってた?」
『色々言われたけど、まぁ…うん。とりあえず怜花がいつも里依って言うからさ、それをそのまま間違って言っちゃったら怒られた。』
「そうなの?ふふ、意外と三澄さん、そういう可愛いところあるんだね。何言われても余裕って感じかと思ってた。」
『可愛いかな、それ。…ってか、怜花が三澄を可愛いって言うの、ちょっと複雑。』
「なにそれ。」
『…三澄の方が良くなっちゃっても、俺は全然手放してあげないからね。』
「…三澄さんがいいなんて、一言も言ってないんだけどなぁ。」
怜花は小さくため息をつく。電話越しなのに、少し拗ねた律の表情が目に浮かぶようだった。



