「土日がクリスマスと被ってるんだもん、忙しくて当然だよ。それに街中もきっと、カップルで溢れてて混んでるだろうし。…私は静かなところで、ゆっくり過ごせたらそれでいいよ。律が仕事で家にいなくても、私が律の家に一人でいてもいいの?」
「むしろ一人にさせちゃうのに、いいのって感じなんだけど。」
「…一人でやれる趣味が多いもん、それは全然大丈夫だけど、休みがなくてずっと仕事なら、それこそその方が大変かなって。律が食べたいもの、用意しておこうか?」
「いいの!?」
「いいよ。えっと、金曜日の夜に来て、土曜日は律のご飯作ったり、…まぁ色々しておくね。」
「土曜も泊まってね?」
「え?」
「クリスマス、一緒に出掛けられないけどその分家ではいちゃいちゃしたい~。イベントで、ステージ出るんだけど休憩時間も多くて無駄に拘束時間長いだけなんだよ~…だから金曜も土曜も泊まってくれないと全然仕事頑張れない。…ってことはないけど、仕事だからやるけど、そういうわがままを言いたいくらいには一緒に過ごしたいです。」
クリスマスは、大切な人と過ごす時だというのは知っている。ただ、その時を誰かと過ごしたいと思うこと自体諦めていて、自分には縁のないものだと思っていた。だからこそ、律が言う『一緒に過ごしたい』という言葉がじわりとしみる。
「…私も一緒に過ごしたいな。時間が短くても。」
「っはぁー…もう本当にバカ。俺ってバカ。普通に安請け合いして何でもステージ出ますよって言ってた頃の俺、バカ!」
「えっ?あ、そうだったの?」
怜花の体がぎゅっと強く抱きしめられる。再びぐりぐりと頭を擦りつけられて、これじゃまるで本当に大型犬だ。
「…だってさ、思わないじゃん。こんなに可愛くて放っておけなくて、ずっと近くにいてほしい人が自分なんかの前に現れることも、その人が自分を傍に置いておいてもいいって思ってくれることも。…現実に起こり得るって、思わなかった、全然。」
「…大丈夫。私も全然、思ってなかった。こういう未来。…もう律に会っちゃダメって思ってたんだから。」
「…会わないことがダメなんですけどね、それは。」
「…うん。だから、ちょっとの時間でもいいの、全然。クリスマスだからとか、そういうことへのこだわりは、本当に少しもないから。だから律は、たくさんの人を幸せにできる仕事で、律がステージで話すことを待っててくれる人のために頑張っていいし、頑張ってほしい。…その邪魔に私がなるなら、それは私が許せないから…。だから、待ってるよ、ちゃんと。」
「むしろ一人にさせちゃうのに、いいのって感じなんだけど。」
「…一人でやれる趣味が多いもん、それは全然大丈夫だけど、休みがなくてずっと仕事なら、それこそその方が大変かなって。律が食べたいもの、用意しておこうか?」
「いいの!?」
「いいよ。えっと、金曜日の夜に来て、土曜日は律のご飯作ったり、…まぁ色々しておくね。」
「土曜も泊まってね?」
「え?」
「クリスマス、一緒に出掛けられないけどその分家ではいちゃいちゃしたい~。イベントで、ステージ出るんだけど休憩時間も多くて無駄に拘束時間長いだけなんだよ~…だから金曜も土曜も泊まってくれないと全然仕事頑張れない。…ってことはないけど、仕事だからやるけど、そういうわがままを言いたいくらいには一緒に過ごしたいです。」
クリスマスは、大切な人と過ごす時だというのは知っている。ただ、その時を誰かと過ごしたいと思うこと自体諦めていて、自分には縁のないものだと思っていた。だからこそ、律が言う『一緒に過ごしたい』という言葉がじわりとしみる。
「…私も一緒に過ごしたいな。時間が短くても。」
「っはぁー…もう本当にバカ。俺ってバカ。普通に安請け合いして何でもステージ出ますよって言ってた頃の俺、バカ!」
「えっ?あ、そうだったの?」
怜花の体がぎゅっと強く抱きしめられる。再びぐりぐりと頭を擦りつけられて、これじゃまるで本当に大型犬だ。
「…だってさ、思わないじゃん。こんなに可愛くて放っておけなくて、ずっと近くにいてほしい人が自分なんかの前に現れることも、その人が自分を傍に置いておいてもいいって思ってくれることも。…現実に起こり得るって、思わなかった、全然。」
「…大丈夫。私も全然、思ってなかった。こういう未来。…もう律に会っちゃダメって思ってたんだから。」
「…会わないことがダメなんですけどね、それは。」
「…うん。だから、ちょっとの時間でもいいの、全然。クリスマスだからとか、そういうことへのこだわりは、本当に少しもないから。だから律は、たくさんの人を幸せにできる仕事で、律がステージで話すことを待っててくれる人のために頑張っていいし、頑張ってほしい。…その邪魔に私がなるなら、それは私が許せないから…。だから、待ってるよ、ちゃんと。」



