「…俺が4回目やってって言った時にはもう、怜花にはあんまりその気はなかった?どうせ俺が忙しいから流れちゃうんだろうなとか、そんな風に思ってた?」
怜花は首を横に振った。腕が緩んだため、怜花は律の方にくるりと体の向きを変えた。
「…いつになるのかな、次って…とは、思ったけど…。あの、今まではすぐに次の日程を合わせてたり、来週はこの日に迎えに行けるよみたいな連絡、あったりしてたから…。でも、自分があんな風に、返事すらできなくなるとは思ってなかった。」
「そっか。…じゃあ、本当に嫌になったわけじゃないんだね、俺のことを。」
「それはない!」
怜花は律のシャツを掴んだ。一瞬ふわりと微笑んで、しかしその笑みは少しの寂しさを滲ませたものに変わる。
「あー…ごめん、何度も確認しちゃって。何度も抱きしめてキスして、居るってわかんのに、…頭にわからせてんのに…あー…ほんと、情けな。」
相手が出ない電話をかけることに必要な勇気はどれほどだったのだろう。ただ流れる機械音に、2回心を折られた先に届いた文面が自分を案じるものだったことを思い出し、罪悪感で胸が潰れそうになる。でも罪悪感に押し負けてはならない。今日はなかったかもしれない『4度目の朝』なのだから。
「…1回目の夜、律は私のモヤモヤを半分分けてって言った。…だから今は、ちゃんと律の傷の半分を私のせいにしてほしい。」
「え…?」
傷つけた。優しい人を。この人にも不安や寂しさがあって、何をするのも怖くなかったわけじゃないのに。
「…お見通し?」
「…そこまでではさすがにないけど…律の方がずっとお見通しでしょう?」
「…そうだったら、良かったんだけどね。既読がついても、1日待っても返事が来ない。電話も出ない。2日続くとさ、…なんとも言えない気持ちになる。」
律は苦笑した。その笑みを見てしまうと怜花も苦しい。
「…あれはもう、ちょっとしたパニックで、でも無理に会いに行ってもいいのかなとか、連絡とれないのにどうやって会うんだろう、今風邪ひくような無茶できないしな…とか。やりたいこととできることがズレてて、何のしがらみもなかった若い頃だったらできていたことが、今はもうできない。まぁ、働いてるし、仕方がないことなんだけど。でもあの気持ちは…できればもう嫌だな。」
そう言って怜花の方を見つめる時には優しく微笑んでいる。その笑顔は当たり前ではなくて、律の精一杯の努力の塊だ。その努力や優しさにずっと守られている自分に気付くと、安心と苦しさが同時にやってくる。
怜花は首を横に振った。腕が緩んだため、怜花は律の方にくるりと体の向きを変えた。
「…いつになるのかな、次って…とは、思ったけど…。あの、今まではすぐに次の日程を合わせてたり、来週はこの日に迎えに行けるよみたいな連絡、あったりしてたから…。でも、自分があんな風に、返事すらできなくなるとは思ってなかった。」
「そっか。…じゃあ、本当に嫌になったわけじゃないんだね、俺のことを。」
「それはない!」
怜花は律のシャツを掴んだ。一瞬ふわりと微笑んで、しかしその笑みは少しの寂しさを滲ませたものに変わる。
「あー…ごめん、何度も確認しちゃって。何度も抱きしめてキスして、居るってわかんのに、…頭にわからせてんのに…あー…ほんと、情けな。」
相手が出ない電話をかけることに必要な勇気はどれほどだったのだろう。ただ流れる機械音に、2回心を折られた先に届いた文面が自分を案じるものだったことを思い出し、罪悪感で胸が潰れそうになる。でも罪悪感に押し負けてはならない。今日はなかったかもしれない『4度目の朝』なのだから。
「…1回目の夜、律は私のモヤモヤを半分分けてって言った。…だから今は、ちゃんと律の傷の半分を私のせいにしてほしい。」
「え…?」
傷つけた。優しい人を。この人にも不安や寂しさがあって、何をするのも怖くなかったわけじゃないのに。
「…お見通し?」
「…そこまでではさすがにないけど…律の方がずっとお見通しでしょう?」
「…そうだったら、良かったんだけどね。既読がついても、1日待っても返事が来ない。電話も出ない。2日続くとさ、…なんとも言えない気持ちになる。」
律は苦笑した。その笑みを見てしまうと怜花も苦しい。
「…あれはもう、ちょっとしたパニックで、でも無理に会いに行ってもいいのかなとか、連絡とれないのにどうやって会うんだろう、今風邪ひくような無茶できないしな…とか。やりたいこととできることがズレてて、何のしがらみもなかった若い頃だったらできていたことが、今はもうできない。まぁ、働いてるし、仕方がないことなんだけど。でもあの気持ちは…できればもう嫌だな。」
そう言って怜花の方を見つめる時には優しく微笑んでいる。その笑顔は当たり前ではなくて、律の精一杯の努力の塊だ。その努力や優しさにずっと守られている自分に気付くと、安心と苦しさが同時にやってくる。



