その笑顔に、ちょっと心臓が高鳴る。
「あ、あの、私からも何かプレゼントさせてください！　何がいいですか？」
「これは俺を案内してくれてるお礼だから、そんなのいい」
「ダメです……！」
　私が納得行かない……！
　そう言うと、玄さんはちょっと笑ったあと私のわがままを聞いてくれた。
「じゃ、昼飯奢って」
　玄さんの言葉に、私は「もちろんです！」と頷いた。
　そのあと、私たちは服屋さんによったあと本屋さんへ行ったりゲームセンターへ行ったりと、ショッピングモールを楽しんだ。
　そして、今。現在時刻、十二時十五分。ちょうどお昼の時間帯だ。
　人混みの中、私たちはお昼ご飯を食べるためのお店を見つけようと歩く。
「お昼、何にします？」
「そもそも何があるもんなんだ？」
「えーっとですね、ハンバーガー屋さんとか──」
「きゃあぁぁぁ！　本当にいたわよぉ！」