私のことを歓迎するみたいににこにこかわいい笑顔を浮かべながら話しかけてくれて、ほっとする。
「ねぇ咲地(さち)くん、新人だって〜」
桜水くんがもう一人の男の子に話しかけて、私もそちらへ視線を向けた。
赤茶色の髪のツンツンヘアー、少しつり目のその子は私から視線を逸らしていて、目が合わない。
その子は、不機嫌そうにチッと舌を鳴らす。
「……よりによって女子かよ」
小さく呟いた言葉を、私はちゃんと聞き取った。
もしかして、女子が嫌いなのかなっ……?
そうだとしたら、あまり歓迎されてないかもしれない……関わらないようにした方がいいかも……。
すると桜水くんは苦笑いして、その子のことを紹介してくれた。
「この子は、春雷(しゅんらい)咲地くん。実は女子が苦手……いや、苦手ではないのかな? まぁとにかく、自分と同じぐらいの歳の女子と目が合うと赤面しちゃうんだ。いつもはとってもいい子なんだよ〜」
「余計なことまで喋ってんじゃねーよ」
女子と目が合うと赤面……だから目を逸らしているのか……。
とりあえず嫌いとかじゃなくてよかったと思う。
「あら、そういう体質だったの? 初耳だわ」
「ねぇ咲地(さち)くん、新人だって〜」
桜水くんがもう一人の男の子に話しかけて、私もそちらへ視線を向けた。
赤茶色の髪のツンツンヘアー、少しつり目のその子は私から視線を逸らしていて、目が合わない。
その子は、不機嫌そうにチッと舌を鳴らす。
「……よりによって女子かよ」
小さく呟いた言葉を、私はちゃんと聞き取った。
もしかして、女子が嫌いなのかなっ……?
そうだとしたら、あまり歓迎されてないかもしれない……関わらないようにした方がいいかも……。
すると桜水くんは苦笑いして、その子のことを紹介してくれた。
「この子は、春雷(しゅんらい)咲地くん。実は女子が苦手……いや、苦手ではないのかな? まぁとにかく、自分と同じぐらいの歳の女子と目が合うと赤面しちゃうんだ。いつもはとってもいい子なんだよ〜」
「余計なことまで喋ってんじゃねーよ」
女子と目が合うと赤面……だから目を逸らしているのか……。
とりあえず嫌いとかじゃなくてよかったと思う。
「あら、そういう体質だったの? 初耳だわ」

