私は数秒固まる。
え、えっと……
「それ、怒られないの?」
「んーと、多分杏さんにバレたら激おこだね〜。でも、バレなければ大丈夫」
バレなければ……バレたらクビなんじゃ……。
すごい度胸に、感心を超えて苦笑いがこみ上げてきた。
「……柚希」
陽宙くんと楽しく話していると、いきなり呼ばれた名前に、私は声の方向を見る。
「春雷くん……!」
先の廊下に、春雷くんがいた。
女の子が苦手なはずだから私にあまり話しかけないのに、どうしたんだろう……?
すると陽宙くんは、何かを察した様子でにやにやと笑ってから「僕は仕事に戻るね〜」と言い去っていってしまった。
二人きりになってしまって、沈黙が広がる。
「あ……えっと、何か用かな?」
「……昨日のこと」
え、えっと……
「それ、怒られないの?」
「んーと、多分杏さんにバレたら激おこだね〜。でも、バレなければ大丈夫」
バレなければ……バレたらクビなんじゃ……。
すごい度胸に、感心を超えて苦笑いがこみ上げてきた。
「……柚希」
陽宙くんと楽しく話していると、いきなり呼ばれた名前に、私は声の方向を見る。
「春雷くん……!」
先の廊下に、春雷くんがいた。
女の子が苦手なはずだから私にあまり話しかけないのに、どうしたんだろう……?
すると陽宙くんは、何かを察した様子でにやにやと笑ってから「僕は仕事に戻るね〜」と言い去っていってしまった。
二人きりになってしまって、沈黙が広がる。
「あ……えっと、何か用かな?」
「……昨日のこと」

