「へっ」
な、なんで知ってるの……!?
もしかして陽宙くん、中の会話全部聞いてたり……? いやでも、防音設備はちゃんとしてるはずだし……。
「呼び捨てのこと、ここに入ったばかりの頃に僕も言われたんだ〜。咲地くんも」
えっ……そうなんだ!
じゃ、全員に言われることだったのか……。
「柚希ちゃんはなんて呼ぶことにしたの? 玄さまのこと」
「は、玄さん……。怒られないかな?」
「へーきへーき。杏さんにバレたら怒られるかもだけど」
平気じゃなくないですかそれっ……!?
「な、なら、陽宙くんは? 玄さんのこと、なんて呼んでるの?」
確か、私の前では「玄さま」だったけど……玄さんの前では、どう呼んでるのかな。
すると陽宙くんは、まるでいたずらっ子みたいに口角を持ち上げた。
「玄お兄ちゃん」
まるで語尾に♡をつけるようなトーンで、かるーく、かわいく言った陽宙くん。
な、なんで知ってるの……!?
もしかして陽宙くん、中の会話全部聞いてたり……? いやでも、防音設備はちゃんとしてるはずだし……。
「呼び捨てのこと、ここに入ったばかりの頃に僕も言われたんだ〜。咲地くんも」
えっ……そうなんだ!
じゃ、全員に言われることだったのか……。
「柚希ちゃんはなんて呼ぶことにしたの? 玄さまのこと」
「は、玄さん……。怒られないかな?」
「へーきへーき。杏さんにバレたら怒られるかもだけど」
平気じゃなくないですかそれっ……!?
「な、なら、陽宙くんは? 玄さんのこと、なんて呼んでるの?」
確か、私の前では「玄さま」だったけど……玄さんの前では、どう呼んでるのかな。
すると陽宙くんは、まるでいたずらっ子みたいに口角を持ち上げた。
「玄お兄ちゃん」
まるで語尾に♡をつけるようなトーンで、かるーく、かわいく言った陽宙くん。

