玄さまの家について、部屋で制服から仕事服に着替えたあと、調理場へ向かった。
調理場ではもう夜ご飯の用意をしてるみたいで、いい匂いが漂っている。
「こんにちは! 遅くなってすみませんっ……!」
「柚希ちゃん、いらっしゃ〜いっ! 待ってたんだよ〜!」
「わっ」
陽宙くんにぎゅっと抱きつかれて、私は驚く。
今まで抱きついてくるのは紗奈ちゃんだけだったから、男の子に抱きつかれるのは緊張するけど……陽宙くんかわいいし、そんな意識しなくてもいいのかも。
「こら、陽宙。柚希さんはお喋りしに来たんじゃないのよ? 柚希さん、来たばっかりで悪いんだけどそこの野菜を切ってくれる?」
「了解です……!」
持ってきたエプロンをつけて、杏さんの言う通りに包丁でにんじんなどの野菜を切っていく。
隣には同じ作業をしている春雷くんがいるけど、話しかけられたら嫌がられちゃうかな……?
「え、柚希ちゃん、野菜切るの上手〜! すご!」
そっと春雷くんを見ていると、陽宙くんが私の手元を覗き込んで褒めてくれた。
そ、そうかな……?
私、一応家事は人並みにできるようになってるけど……そんな上手ではないはず……。
調理場ではもう夜ご飯の用意をしてるみたいで、いい匂いが漂っている。
「こんにちは! 遅くなってすみませんっ……!」
「柚希ちゃん、いらっしゃ〜いっ! 待ってたんだよ〜!」
「わっ」
陽宙くんにぎゅっと抱きつかれて、私は驚く。
今まで抱きついてくるのは紗奈ちゃんだけだったから、男の子に抱きつかれるのは緊張するけど……陽宙くんかわいいし、そんな意識しなくてもいいのかも。
「こら、陽宙。柚希さんはお喋りしに来たんじゃないのよ? 柚希さん、来たばっかりで悪いんだけどそこの野菜を切ってくれる?」
「了解です……!」
持ってきたエプロンをつけて、杏さんの言う通りに包丁でにんじんなどの野菜を切っていく。
隣には同じ作業をしている春雷くんがいるけど、話しかけられたら嫌がられちゃうかな……?
「え、柚希ちゃん、野菜切るの上手〜! すご!」
そっと春雷くんを見ていると、陽宙くんが私の手元を覗き込んで褒めてくれた。
そ、そうかな……?
私、一応家事は人並みにできるようになってるけど……そんな上手ではないはず……。

