確かにこんな夜風に当てられたら、風邪にかかっちゃってもおかしくないよね……!?
そうだったら大変だと、私はひたいへ手を伸ばす。
「桜水くん、顔が赤いけどもしかして熱──」
「えっと、僕、明日朝早いからもう寝ようかなっ! 柚希ちゃんも、もう部屋に戻った方がいいよ〜!」
伸ばしていた手をバッとよけられて、桜水くんはベンチから立ち上がる。
そっか、私も明日の朝から仕事を始めなきゃっ……。
「うん。また明日、桜水くん」
「また明日〜! あっ、そうだ」
桜水くんは、何かを思いついたようにこちらへ振り返る。
月明かりが桜水くんを照らして、幻想的に見えた。
「桜水じゃなくて、陽宙って呼んで」
え……と、私は目を瞬く。
いいのかな……、まだ会って初日だし、仕事の関係だと先輩と後輩だし。
だけど、本人がせっかく言ってくれてるなら……いいんだよね?
じわじわと、嬉しさが込み上げてくる。
そうだったら大変だと、私はひたいへ手を伸ばす。
「桜水くん、顔が赤いけどもしかして熱──」
「えっと、僕、明日朝早いからもう寝ようかなっ! 柚希ちゃんも、もう部屋に戻った方がいいよ〜!」
伸ばしていた手をバッとよけられて、桜水くんはベンチから立ち上がる。
そっか、私も明日の朝から仕事を始めなきゃっ……。
「うん。また明日、桜水くん」
「また明日〜! あっ、そうだ」
桜水くんは、何かを思いついたようにこちらへ振り返る。
月明かりが桜水くんを照らして、幻想的に見えた。
「桜水じゃなくて、陽宙って呼んで」
え……と、私は目を瞬く。
いいのかな……、まだ会って初日だし、仕事の関係だと先輩と後輩だし。
だけど、本人がせっかく言ってくれてるなら……いいんだよね?
じわじわと、嬉しさが込み上げてくる。

