「……っ」
柚希と……?
「どういうことだ」
「……それは、本人から聞いた方がいいと思う。とりあえず、ここの建物の二階、俺たちがよく父さんと話をする時につかう部屋! あそこにいる」
「ちょっと待て。俺に行けというのか?」
俺の部屋をさっさと出ていこうとする茜を呼び止める。
すると茜は、「はぁ?」と振り返った。
「そうだよ。何言ってんの」
「だが、俺は──」
柚希に、嫌われてるかもしれないから……。
「……っ、あのさぁ、玄兄!」
茜はもう耐えられないとでも言うように、少し怒りを滲ませた声で俺に詰め寄った。
「好きなんじゃないの、柚希ちゃんのこと!」
茜の言葉に、頭を殴られたような衝撃におちいった。
好き……? 俺が、柚希を……?
柚希と……?
「どういうことだ」
「……それは、本人から聞いた方がいいと思う。とりあえず、ここの建物の二階、俺たちがよく父さんと話をする時につかう部屋! あそこにいる」
「ちょっと待て。俺に行けというのか?」
俺の部屋をさっさと出ていこうとする茜を呼び止める。
すると茜は、「はぁ?」と振り返った。
「そうだよ。何言ってんの」
「だが、俺は──」
柚希に、嫌われてるかもしれないから……。
「……っ、あのさぁ、玄兄!」
茜はもう耐えられないとでも言うように、少し怒りを滲ませた声で俺に詰め寄った。
「好きなんじゃないの、柚希ちゃんのこと!」
茜の言葉に、頭を殴られたような衝撃におちいった。
好き……? 俺が、柚希を……?

